ワイシャツの裾の形が長い理由、オシャレ目的ではない。

この雑学ではワイシャツの裾の形が長い理由について解説します。

雑学クイズ問題

ワイシャツの裾は、なぜあの形をしているのか?
A.手を洗った後に手を拭くため
B.偉い身分の証
C.中世ヨーロッパで流行したファッション
D.下着として機能していた名残り

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

ワイシャツの裾の形が長い理由、オシャレ目的ではない。

ワイシャツの裾の形が長い理由、オシャレ目的ではない。

ワイシャツの形

おそらく、社会人の男性は誰もが一度はワイシャツに袖を通したことがあるのではないでしょうか?
今回はそんなワイシャツの意外と知られていない雑学です。

ワイシャツは不思議な形状をしていて、左右だけが短くなっており、お腹とお尻の部分は長く作られていますよね?
それでは、ワイシャツのお尻の部分にあたる裾が、なぜあんなに長く作られているかはご存じでしょうか?

一般的には、座っている時にシャツがズボンから出てしまわないようにするためだと考えられています。
しかし、それは間違いで、あのような形状にしたのは他に理由があるからなんです。


あの形は下着の名残りだった!

実は、ワイシャツの波形の裾は、もともと下着を兼ねていた時の名残りなのです。
上着を内側に着る衣類として、ワイシャツらしきものが生まれたのは、17世紀のことです。

襟やカフスのような目立つ部分は取り外して洗ったり、取り換えられるようになっていて、和服用の下着である襦袢(じゅばん)のような存在でした。
白いシャツが基調なのも、そもそも下着だったからなのです。

当時の人々はパンツをはかずにそのままズボンをはいていましたが、下半身の大事な部分も布でくるんだ方が衛生上も好ましかったのです。
そこで、ワイシャツの裾の前後を長くして、パンツとして機能させていたわけですね。

日本には、古来からふんどしという下着もありますが、今ではほとんどの人がパンツを履いてるから、ワイシャツの裾が波形である必要はなくなりました。
それでも、ワイシャツの形の伝統として残っていて、裾の形が一向に変わることなく現代でもそのままです。

同じく下着から生まれたTシャツの裾は、すっきりと水平にカットされているのに、不思議ですよね。

ワイシャツの語源

ワイシャツの裾の形が長い理由、オシャレ目的ではない。
ちなみに、ワイシャツという名称は、衿の三角ゾーンの部分がYの字に似ていることからネーミングされたと思われがちです。
しかし、実は衿の形は全く関係が無かったのです。

これは、英語のホワイトシャツがなまって生まれた日本独自の言葉であり、実は外国ではまったく通じない言葉なのです。
ワイシャツは、明治時代には「白襦袢」と訳されていて、ワイシャツという言葉が広まったのは、大正時代になってからのことでした。

スーツにネクタイというビジネスファッションが普及するのと同時にワイシャツも普及していき、そのまま戦後のサラリーマン社会の到来で一気に一般的になったのでした。


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「D.下着として機能していた名残り」でした!

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ワイシャツが元々パンツとして機能していたとは意外でしたね!
逆にワイシャツの裾がTシャツのように水平になっていたら、とても違和感があるかもしれませんね!

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まとめ

ワイシャツの裾が変な形になっているのは、17世紀に下着として機能していたためである。
白が基調なのも、元々が下着だったからである。
また、ワイシャツは、ホワイトシャツがなまって生まれた日本独自の言葉である。
ワイシャツは、明治時代には、白襦袢と訳されていて、ワイシャツという言葉が広まったのは、大正時代になってからである。
その後、スーツにネクタイというビジネスファッションが普及するのと同時にワイシャツも普及していった。