タニマチの意味や由来語源を解説。実はとあるスポーツ用語。

この雑学ではタニマチという言葉の意味と由来・語源について解説します。

雑学クイズ問題

タニマチとはどのスポーツの用語?
A.剣道
B.野球
C.相撲
D.サッカー

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

タニマチの意味や由来語源を解説。実はとあるスポーツ用語。

タニマチの意味や由来語源を解説。実はとあるスポーツ用語。

タニマチの意味とは?

皆さんは「タニマチ」という言葉の意味をご存じでしょうか?
たまに聞くこの「タニマチ」という言葉ですが、意外と意味は知られておらず、思わず首をかしげてしまう人も多いのではないでしょうか?

まずは、タニマチの意味についてです。
タニマチという言葉は、実は相撲の用語だったのです!

力士の後援者やごひいきのことを、相撲界の隠語で「タニマチ」と呼びます。
普段、相撲を見ない人でも、この言葉を1度や2度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?


タニマチの由来について

タニマチの由来は、明治の終わり頃に大阪市中央区谷町に相撲ファンの医者がいて、力士からは治療費を取らなかったことにあると言われています。
その人物の名は、開業医の薄恕一(すすきじょいち)という名でした。

「貧乏人は無料、金持ちは余分に払え」と発する赤ひげ先生としても有名で、ケガをした力士からは一切お金を取らず「谷町の先生」として慕われていました。
周囲には、大阪相撲の部屋が多く、力士との交流も自然に生まれていたことが予想されます。

薄氏は1955年に亡くなるまで大阪府議会の議長を務めるなど人望の厚い、谷町を代表する人物でした。
しかし、今では「タニマチ」といえば金銭的な援助をする人のことを指すようになったのです。

なぜ大阪なのか?

タニマチの意味や由来語源を解説。実はとあるスポーツ用語。
なぜ大阪なのか?と思うひともいるかと思います。
いまの相撲は日本相撲協会が取り仕切っていますが、かつては江戸相撲に対して大阪相撲がありました。

18世紀には、毎年冬と春に江戸、夏前後に大阪と京都で相撲が開催されていました。
しかし、江戸時代の後期になると、将軍の上覧相撲などで人気が高まる江戸相撲とは対照的に、大阪相撲の人気は徐々に人気が衰えていきました。

明治になると力士の契約をめぐる紛争や力士の脱退などが相次ぎました。
そして、1927年、大阪相撲と東京相撲が合併し、日本相撲協会が発足したのです。

現在の年寄名称である陣幕、三保ヶ関、押尾川などは、もとは大阪相撲の親方の名前でした。
このように、大阪は江戸や京都と並ぶ相撲の盛んな土地柄だったのです。

力士を支援するタニマチが生まれたのも、ごく自然な流れといえます。


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まとめ

タニマチとは相撲界の隠語で、力士の後援者やごひいきのことを指す。
タニマチの由来は、相撲ファンの医者がいて、力士からは治療費を取らなかったことにあると言われている。
また、過去には江戸相撲と大阪相撲が存在したが、大阪相撲の人気が衰退したことにより合併し、日本相撲協会が発足した。
現在の年寄名称である陣幕、三保ヶ関、押尾川などは、もとは大阪相撲の親方の名前だった。