「潮時」は誤用されている?本当の意味と語源とは!?

この雑学では、誤用されがちな「潮時」という言葉の意味と語源について解説します。

雑学クイズ問題

潮時という言葉の本来の意味は?
A.引退する頃合い
B.諦める
C.物事の終始の良い頃合い
D.引き際

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

「潮時」は誤用されている?本当の意味と語源とは!?

「潮時」は誤用されている?本当の意味と語源とは!?

「潮時」は全然違う意味で使われている!?

皆さんは普段「潮時」という言葉を使いますでしょうか?
実はこの潮時という言葉、結構な割合で誤用されている言葉なのです。

よくスポーツなどの引退会見などで「そろそろ潮時だと思いました。」などという使われ方をしていますよね!
この「潮時」という言葉を見たときに、皆さんはどのような意味を想像しましたか?

おそらく多くの方が「やめる頃合い」や「物事をやめるタイミング」などというマイナスな意味でとらえたのではないでしょうか?
しかし、その意味は全くもって間違えているのです!

今回はそんな間違えて使われがちな「潮時」という言葉の意味と語源について詳しくせまっていきます。
この記事を読んで、正しい「潮時」という言葉の使い方を学んでいってくださいね!


潮時という言葉の本当の意味

それでは、「潮時」という言葉の本来の意味についてふれていきましょう。
「潮時」という言葉について調べてみると、以下のような意味であることがわかります。

・潮の満ちる時、また、引く時。
・物事を始めたり終えたりするのに、適当な時機。好機。「潮時を待つ」「ピッチャー交代の潮時」

以上の意味からわかるとおり、潮の満ち引きの意味合いであることはもちろんのことですが、前向きな意味で「ちょうどよい頃合い」という意味であることがわかりますね!
つまりは、「辞め時」という意味で使われていますが、本来は「物事の終始の良い頃合い」に使われる言葉だということですね!

世論調査では・・・

「潮時」は誤用されている?本当の意味と語源とは!?
それでは、「潮時」はどの程度の割合で誤用されている言葉なのでしょうか?
文化庁により発表された「国語に関する世論調査」では、本来の意味である「ちょうどいい時期」と答えられた人が60.0パーセントいたそうです。

そして、本来の意味ではない「ものごとの終わり」という意味で答えた人は36.1パーセントいたそうです。
結構な割合で間違われていますよね、あなたは本来の意味を理解していましたか!?

「潮時」の言葉の語源

それでは、最後に「潮時」という言葉の語源についてふれていきましょう。
潮時とはもともと漁師の間で使われていた言葉です。

漁に出るときに、潮の状況がどのようになっているのかを見極めて、最も適切なタイミングで船を出せる頃合いを「潮時」といったのが、「潮時」という言葉の語源とされています。
「船を出す頃合い」から「物事を始めたり終わったりするにはいい頃合い」という意味に転じていったんですね!


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「C.物事の終始の良い頃合い」でした!

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「潮時」という言葉の正しい意味、ご理解いただけたでしょうか!?

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まとめ

潮時の本来の意味は「物事を始めたり終えたりするのに、適当な時期。」である。
世論調査では「ものごとの終わり」という間違えた意味で答えた人が36.1パーセントいた。
潮時とはもともと漁師の間で使われていた言葉で、「船を出すのに良い頃合い」という意味が語源となっている。

コメント

  1. real より:

    それでは、「ものごとの終わり」を言い表したいときはなんと言えばいいのか。
    そこまで書いてあれば完璧な記事でした。