路線バス、大型バス、マイクロバスの定員は?法律違反はあるの?

この雑学では、路線バスや大型バス、マイクロバスの定員と定員オーバーによる法律違反の関係について解説します。

雑学クイズ問題

路線バスの定員の数は?
A.座席+吊革の数
B.70人~80人
C.存在しない
D.1㎡あたり5人まで

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

路線バス、大型バス、マイクロバスの定員は?法律違反はあるの?

路線バス、大型バス、マイクロバスの定員は?法律違反はあるの?

通勤や通学の時に思うこと

皆さんも1度は利用したことがある「バス」という乗り物。
日本の公共交通には欠かせない乗り物ですよね!

電車やタクシーに比べて比較的に安く、通勤や通学で利用されている方も多いかと思います。
商業施設なんかには無料のシャトルバスが運行されていますよね!

しかし、特に通勤通学の時間帯で天気の悪いなどは混雑具合がひどく、まさにぎゅうぎゅう詰め。
運よく乗れたとしてもひどい圧迫感でバス車内は地獄絵図、目的地まで辛い時間を過ごす事になります。

筆者もそういった体験をした時に「定員オーバーじゃないの?」と何度も疑問に思いました。
座席に座れないのはもちろんですが、吊革もつかめませんし「これって本当に安全に走れる乗車人数?」って思います。

そこで、今回は色々な種類のバスの定員について解説します。


バスの種類と定員

バスにも色々な種類があり、定員も変わってきます。
今回は主なバスである「路線バス、大型バス、マイクロバス」の定員について解説します。

路線バスについて

路線バスの定員は車種によって違いもありますが、大体70~80人とされています。
路線バスの定員の特徴としては、座席数や吊革の数に関係なく定員が定められていることです。

そのため、例えぎゅうぎゅう詰めになって吊革が掴めないとしても、必死に皆で乗り込もうとするわけですね!
しかし、実際に50~60人乗り込むとそれ以上乗り込めなくなるため、定員オーバーする事はありません。

大型バスについて

続いては大型バスの定員についてです。
大型バスとは、路線バスと違って観光や長距離移動などで利用されるバスのことです。

大型バスについても車種によって定員が変わりますが、大体50~60人程度のようです。
大型バスには正座席と補助席が存在しますが、これらの座席を全て使いきった時の人数が定員となります。

正座席の数は45人分用意されているのが一般的な大型バスのようです。
そのため、60人乗れるような大型ロングのバスは希少であり、都道府県によっては手配できない場所も存在しています。

マイクロバスについて

続いてはマイクロバスについてです。
マイクロバスは病院の送迎であったり、長距離の移動というよりは近距離での送迎を目的としたバスです。

マイクロバスはバスの中でも最も小型のバスであり、定員は11人~29人と設定されています。
定員が11人のマイクロバスについてはワゴン車のようなバスを想像してもらえばわかりやすいです。

ちなみに、マイクロバスにも正座席と補助席が存在し、正座席が20~21人分、補助席が6~7人分用意されているものが一般的です。

定員オーバーによる法律違反

路線バス、大型バス、マイクロバスの定員は?法律違反はあるの?
それぞれのバスの定員について解説しましたが、実は路線バスだけは定員オーバーにならず、法律違反は起こらないのです。
路線バスについては定員が70~80人と設定されいますが、先ほど説明したとおり、実際は50~60人収容するのが限界で、現実に定員オーバーすることはあり得ないのです。

逆に大型バスやマイクロバスは定員オーバーが存在します。
これは「保安定員」と「サービス定員」の違いによるものです。

大型バスやマイクロバスには「保安定員」という考え方が適用されます。
「保安定員」とは座席数のことであり、座席数を超過して人を乗せてしまうと「定員オーバー」となり法律違反となります。

路線バスに対して、大型バスやマイクロバスの方が速度を出す場面が多いため、安全面を考慮し立って乗車することが出来ず、大型バスでも路線バスより収容人数が限られてしまうのです。

逆に、路線バスについては「サービス定員」または「旅客定員」という考え方が適用されています。
これは「通常運行に支障が出ない乗客数」という考え方のため、立って乗車することも許されます。

そのため、定員が多く設定されているわけですが、そもそも現実的に定員に達する事はあり得ないのに、なぜ70~80人に設定されているのかは謎です。


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「B.70人~80人」でした!

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まとめ

路線バスの定員は70~80人、大型バスの定員は50~60人、マイクロバスの定員は11~29人に設定されている。
路線バスの場合は立って乗車することも許されているため、定員が多く設定されている。
しかし、実際は50~60人で収容人数の限界を迎えてしまうため定員オーバーする事は無い。
大型バスとマイクロバスについては、立って乗車出来ないため「座席数=定員」となっている。
そのため、座席数を超過する人数を乗せてしまうと定員オーバーとなり、法律違反になってしまう。