てるてる坊主の意味や由来、歌詞には恐ろしい内容も・・・

この雑学では、てるてる坊主の意味や由来についてや童謡の歌詞に存在する恐ろしい都市伝説について解説します。

雑学クイズ問題

てるてる坊主を逆さに吊るすとどういう意味になる?
A.雪が降る事を願う
B.雨が降る事を願う
C.雷が落ちる事を願う
D.曇る事を願う

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

てるてる坊主の意味や由来、歌詞には恐ろしい都市伝説も・・・

てるてる坊主の意味

最近ではあまり見かけることが無くなった気がしますが、皆さんも一度はてるてる坊主を作ったことがあるのではないでしょうか?
特に子供のころであったり、お子さんにいる家庭では子供と一緒にてるてる坊主を作りますよね。

運動会や遠足、翌日に屋外でのイベントを控えている時に「明日が快晴になりますように」という願いを込めたものがてるてる坊主です。
実際に効果があるかどうかはさておいて、イベント当日に晴れるとてるてる坊主を作った甲斐があったとうれしくなってしまいます。

このてるてる坊主が一体いつごろから存在しているのか、またどんな由来があるのかを知っていましたか?
実はてるてる坊主の由来には悲しい伝説や恐ろしい都市伝説があるのです。


てるてる坊主の由来

てるてる坊主には二つの由来があるそうなので、順番に解説していきます。

中国から伝わった悲しい伝説

まず一つめはてるてる坊主は平安時代に中国から伝わったという由来です。
中国ではてるてる坊主は「掃晴娘(そうせいじょう)」と呼ばれていて、箒を持った折り紙で作られたものとなっています。

中国ではこの「掃晴娘(そうせいじょう)」に晴れるように願いを込めるのですが、これは中国の古い伝説が由来となっています。
昔の中国の6月に北京では大雨が降り続いてしまい、民衆はこれに苦しんでいました。

この大雨を降らせていたのは「東海龍王」という四海を治める竜王の一人であり、晴娘と呼ばれていた美しい少女を東海龍王に捧げることによって雨がおさまったとされています。
以降、晴娘の犠牲をしのんだ民衆は晴娘をモデルにした「掃晴娘(そうせいじょう)」が作られることになりました。

また、晴娘が天に昇る際に持っていた箒で空の雲を払ったことから「掃晴娘(そうせいじょう)」は手に箒を持っているそうです。

首をはねられた坊主の都市伝説

次は古くから日本で言い伝えられているてるてる坊主に関する都市伝説です。
世にも恐ろしい都市伝説なのですが、なんとてるてる坊主はとある坊主の首がはねられてしまい、それを布に包んで吊るしたことが由来とされているのです。

昔、雨が降り続けて困っていたところ、お経を唱えると次の日が晴天になることで有名なお坊さんが現れました。
そして、町の住民を助けるために偉い殿様の前でお経を唱えたのですが、次の日も雨が降ってしまい、雨が止むことはありませんでした。

そのことで激怒した殿様が坊主の首をはねてその首を布に包んでつるしたところ、なんと次の日が晴れた事からてるてる坊主が誕生したそうなんです。

可愛らしいてるてる坊主ですが、かなり恐ろしい都市伝説ですよね・・・

童謡のてるてる坊主の歌詞

一度は聞いたことのある童謡のてるてる坊主ですが、歌詞の内容は覚えていますか?
てるてる坊主の歌詞には以下のような内容があります。

てるてる坊主 てる坊主 あした天気にしておくれ
それでも曇って泣いたなら そなたの首をチョンと切るぞ

このような歌詞があるのにも、お坊さんが殿様に首をはねられてしまったエピソードがあるからなのかもしれません。

てるてる坊主は逆さまでも意味がある

てるてる坊主は普通は頭を上にして吊るすものですよね?
しかし、実は頭を下にして吊るすことにも意味があるんです。

てるてる坊主は晴れになる事を願うために吊るすものなので、逆さに吊るすと雨が降ることを願うといった意味になります。
逆さにしたてるてる坊主は「降れ降れ坊主」や「雨雨坊主」といった呼び方をします。

運動会などが大嫌いな人はてるてる坊主を逆にして雨雨坊主にして飾っておくとよいかもしれませんね。


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「B.雨が降る事を願う」でした!

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まとめ

てるてる坊主は中国から伝わった「掃晴娘(そうせいじょう)」が由来となった説と、首をはねられた坊主が由来となった説がある。
首がはねられたエピソードが由来となったため、童謡のてるてる坊主には「そなたの首をチョンと切るぞ」という歌詞がある。
逆さに吊るすと雨が降る事を願う「雨雨坊主」となる。