いぶし銀の意味とは?語源・由来・使い方も含めて簡単に解説!

この雑学では「いぶし銀」という言葉の意味や語源・由来・使い方などをわかりやすく解説します。

雑学クイズ問題

いぶし銀とはどういう意味?
A.表面的には渋くみえるが、磨けば輝く人
B.地味で魅力を感じさせないこと
C.華やかではないが魅力や実力があること
D.長年努力を積み重ねたこと

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

いぶし銀の意味とは?語源・由来・使い方も含めて簡単に解説!

よくわからないで使っている日本語

外国人から見ると日本語を覚えることはとても難しいことだとされていますよね。
実際に英語圏に住む人にとって日本語の習得難易度はかなり高いらしく、流暢に日本語を喋っている外国人を見るとびっくりしてしまいますよね。

日本語が難しいからなのか、文法などを意識せずに本能的に日本語を使っているためか、実は日本人ですら日本語をうまく使いこなせていないことがあります。
テレビを見ているときや読書をしている時に難しくてよくわからない日本語が登場したりしますよね。

たまに聞く日本語に「いぶし銀」という言葉がありますが、日常的に使う言葉でもないため、正しい意味や由来を知っている人は意外に少ないんですよね。
今回はそんな少し難しい「いぶし銀」という言葉にスポットライトを当てて意味や由来・語源・使い方をわかりやすく解説していきます。


いぶし銀とはどういう意味?

それではさっそくいぶし銀という言葉の意味について解説していきます
「いぶし銀」という言葉を辞書やインターネットを使って調べてみると、以下のような意味であることがわかります。

・いぶしをかけた銀のことで、つやのない灰色をしている、またはその色のこと
・見た目で華やかさがあるわけではないが、魅力を感じさせるもの

以上のように、いぶした銀そのもののことや、いぶした銀ような色をしている時にも使われる言葉のようです。
しかし、ほとんどの場合では2つめの意味である、見た目に華やかさがないものの魅力を感じさせる何かに対して使われることが多いかと思います。

プロ野球などを見ていると「〇〇選手はいぶし銀の選手という感じですね。」などといった使い方をしているのを聞いたことがあると思います。
このような使い方の時には「決して華やかなではありませんが、堅実で魅力がある選手」という意味でつかわれています。

主に若手のエースピッチャーやホームランバッターなどに対して使われる言葉ではなく、守備やバントなどで堅実にチームに貢献している人や、ベテランといった意味合いでつかわれる言葉でもあります。

いぶし銀の由来や語源とは?

続いていぶし銀という言葉の語源・由来について解説していきます。
通常の金属は化学反応によって酸化していくものですが、銀については化学変化によって硫化していき、表面が硫化銀で覆われるようになります。

この色は黄色から茶褐色へ、そして黒へと変化していくのですが、この渋くて奥行きを出すようにあえて硫黄でいぶして作られたものが「いぶし銀」になります。
金やダイヤモンドのように華やかにピカピカと輝くわけではありませんが、いぶした銀には長年使われたような渋みや趣深さが感じられます。

以上のことが語源由来となって、華やかではありませんが地味でも渋くて魅力を感じさせるものや、長年培ってきた実力を感じさせるようなものに対しては「いぶし銀」という言葉が使われるようになりました。
「いぶし銀だね。」と言われても決して「地味だね。」などと言われているのではなく、実力が評価されている誉め言葉として受け取っておきましょう。

以上が「いぶし銀」という言葉の意味や語源・由来・使い方についてでした、いかがでしたか?


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「C.華やかではないが魅力や実力があること」でした!

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まとめ

いぶし銀には「見た目で華やかさがあるわけではないが、魅力を感じさせるもの」という意味がある。
また「いぶしをかけた銀そのもののことや、その色のこと」という意味で使われることもある。
銀は表面が化学反応によって硫化することにより、年月をかけると硫化銀に覆われていく。
渋くて地味だが魅力を感じさせることからあえて銀をいぶして「いぶし銀」が作られるようになり、このことが由来となって現代の意味で「いぶし銀」という言葉がつかわれるようになった。