千秋楽の意味や語源由来とは?意外と知られていない日本語。

この雑学では意外と知られていない「千秋楽」という言葉の意味や語源由来について解説します。

雑学クイズ問題

千秋楽とはどういう意味?
A.クライマックス
B.興行最終日
C.一番お客さんが入る日
D.人気のある演目

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

千秋楽の意味や語源由来とは?意外と知られていない日本語。

意外と知られていない日本語

日本人でも意外と意味を知らない日本語って実はたくさんありますよね。
クイズ番組などを見ていても、誤用が多い日本語が問題を出されて、実際に意味を間違えて答えてしまうのを良く見かけます。

また、意味を知っていたとしてもそもそもなぜそのような言葉が使われるようになったのか、その語源や由来、成り立ちなどまで知っている人は少ないものです。
そんな日本語の中に「千秋楽」というものがありますが、皆さんは正しく意味や語源由来を知っていますか?

よく劇団の公演であったり、大相撲などでこの「千秋楽」という言葉が使われていますよね。
この「千秋楽」という言葉が使われ始めたのはつい最近のことではなく、実は結構昔から使われていた言葉なんです。


千秋楽の意味とは?

それではさっそく「千秋楽」という言葉の意味について解説していきます。
「千秋楽」という言葉について辞書などを使って調べてみると、以下のような意味であることがわかります。

・相撲や演劇などの興行の最終日
・物事の最後

以上のように、相撲や演劇などを中心にして基本的には複数日にわたって演目を行う興行で「最終日」を表す言葉が「千秋楽」になるということですね。
よくミュージカルなどの広告でも「千秋楽」という文字を見かけますが、その演目の最終興行という意味で使われています。

千秋楽のことを「楽日(らくび)」や更に縮めて「楽(らく)」と呼ぶこともありますが、これも全く同じ意味になります。
もともとは江戸時代に相撲や歌舞伎などの最終演目で使われる言葉でしたが、現在では「物毎の最後の日」といった意味でも定着しています。

ちなみに、千秋楽の前日であったり、前日でなくても一つ前に行われる演目などについては「前楽」と呼ばれています。
昔は「千穐楽」と書かれることもありすが、これは「秋」という言葉に「火」という漢字が使われていて、火事を連想させて縁起が悪いことが由来となっています。

千秋楽の語源由来とは?

続いて「千秋楽」という言葉の語源由来について解説していきます。
実は千秋楽という言葉の語源由来ははっきりしておらず、諸説あるそうです。

まずは、雅楽を演奏する際に最後の曲には必ず「千秋楽」という曲を演奏したということが語源由来となっている説です。
雅楽の千秋楽という曲目には祝言という意味が込められているそうです。

もう一つの説はこちらも伝統芸能の能を語源由来とする説です。
能の付祝言という上演形態では、「高砂」という能作品をの最後に「千秋楽は民を撫で」を謡うことが多かったことが語源由来となっているそうです。

ちなみに歌舞伎の千秋楽では

歌舞伎の千秋楽の舞台では、普段は行われないアドリブや即興が行われたり、サプライズゲストが登場することがあります。
これは千秋楽の日に限っては役者の冗談やちょっとしたおふさげが許されるという暗黙の了解があるからなんですね。

もちろん演目がめちゃくちゃになるような事はしませんが、可能な範囲内でしゃれやいたずらを用意する演出もされています。
そのようなしゃれやいたずらのことを「そそり」と呼びます。

以上が千秋楽の意味や語源由来についてでした、いかがでしたか?


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「B.興行最終日」でした!

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まとめ

千秋楽という言葉は「相撲や演劇などの興行の最終日」「物事の最後」という意味である。
また、千秋楽の前日や一つ前に行われる興行のことを「前楽」と呼ぶ。
千秋楽語源由来は諸説あるが、どちらも雅楽や能といった日本の伝統芸能からきているという説である。
歌舞伎では千秋楽の日にはちょっとした冗談やおふざけが許されていることから、演目を壊さない範囲内で即興やアドリブなどが行われることもある。