滅相もないの意味や語源由来とは?正しい使い方も解説。

この雑学では「滅相もない」という言葉の意味や語源由来、正しい使い方についてわかりやすく解説します。

雑学クイズ問題

滅相もないとはどういう意味の言葉?
A.滅多なことを言ってはいけない
B.とんでもない
C.存在していない
D.元も子もない

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

滅相もないの意味や語源由来とは?正しい使い方も解説。

よくわからずに使う日本語

皆さんは普段から日本語を正しく使えている自信がありますか?
英語圏に住む人にとって日本語はとても難しい言語だと考えられていますが、日本人ですら完璧に使いこなすのは難しいんですよね。

普段からなんとなく意識せずに使っているという言葉も多く、意味も曖昧で由来や語源が知られていないものもあります。
日常会話で使うことはありませんが、仕事をしている時に「滅相もない」という言葉を使うことがありますよね。

「滅相もない」という言葉を聞いた時に、そもそも「滅相」という意味は何なのかなど、正しく意味を答える事が出来ますか?
今回は「滅相もない」の「滅相」などの意味や語源や由来も含めて解説していきます。


滅相もないの意味や使い方とは?

それではさっそく「滅相もない」という言葉の意味について解説していきます。
「滅相もない」という言葉を辞書などを使って調べると、以下のような意味であることがわかります。

・あるべきではない
・とんでもない
・相手の発言を否定するために使われる

以上のことから、会話の途中に使われる言葉であり、相手の発言に対して「とんでもない!」と否定する時に使う言葉だという事がわかります。
どちらかというと、自分が疑いを向けられたり、濡れ衣を着せられそうになった時など、自分の立場が下であるに目上の人に対して使う言葉となります。

意味としては「とんでもございません!」と同じ意味になりますが、「滅相もございません!」といった方がよりへりくだった使い方になります。
そのため、もしも自分が目上の人に対して責められている内容を否定したい時は、「それは違います!」といったよりも「滅相もございません!」と言った方が礼儀正しい印象を与える事が出来ます。

滅相の語源由来とは?

続いて「滅相もない」という言葉に使われている「滅相」という言葉の語源由来について解説していきます。
「滅相もない」の「滅相」とはもともと仏教で使われている宗教用語となっています。

仏教の考え方において物事の移り変わりには「四相」という四段階が存在すると考えられています。
「四相」では物事がこの世に生まれることを「生相」、存在していることを「住相」、変化していくことを「異相」としています。

そして「滅相」も「四相」の一つであり、消えてなくなってしまうことを「滅相」としているんですね。
「滅相」が尽きると命が消えて亡くなってしまうことから「滅相どころではない」が転じて「滅相もない」の語源由来となったわけですね。

以上が「滅相もない」の意味や使い方、「滅相」の語源由来についてでした、いかがでしたか?


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「B.とんでもない」でした!

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まとめ

「滅相もない」とは「とんでもない」という意味の言葉であり、相手の発言を否定する時に使う言葉である。
「とんでもない」よりもへりくだった表現が「滅相もない」であり、礼儀正しい印象を与える言葉である。
滅相もないの「滅相」とは仏教で使われている言葉であり、仏教の「四相」の一つが「滅相」である。
「滅相」は消えてなくなってしまうという意味であることから、滅相どころではないという事が語源由来となって「滅相もない」という言葉が誕生した。