宴もたけなわの意味や由来語源を使い方も含めて解説

この雑学では宴会の締めのあいさつなどで使われる「宴もたけなわ」という言葉の意味や由来語源について解説していきます。

雑学クイズ問題

たけなわの意味とは?
A.竹で編んだ縄
B.物事の盛り
C.物事の終わり
D.人の名前

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

宴もたけなわの意味や由来語源を使い方も含めて解説

意外と知られていない日本語

社会人になって仕事をしていると、年末や年度末を迎えるころには自社の人間やお客様との飲み会がかなり増えますよね。
そんな宴会でよく使われる言葉に「宴もたけなわ」という言葉がありますよね。

宴会の幹事の人が宴会の場をそろそろ締めたい時に「宴もたけなわではございますが・・・」という風にその場を締めます。
しかし、この「宴もたけなわ」という言葉の意味、実は意味をわかって使っている人って意外と少ないんですよね。

筆者も幹事を経験した時によく「宴もたけなわ」という言葉を使っていましたが、なんとなくほかの人のまねをしているだけで、意味まで理解して使っていませんでした。
今回は「宴もたけなわ」という言葉の意味を解説するのと共に、「宴のたけなわ」の由来や語源についてもわかりやすく解説していきます。


宴もたけなわの意味とは?

それではさっそく「宴もたけなわ」という言葉の意味について解説していきます。
「宴もたけなわ」の意味を辞書やインターネットで調べていくと、以下のような意味で使われている言葉だということがわかりました。

・酒宴の席がいちばん盛り上がっている状態
・酒宴の盛り上がりが衰える前の状態

つまり、「宴もたけなわですが」と言うと、「宴会も大変盛り上がっているところですが」という意味になります。
宴会の終わりになってもまだ飲み足りない、喋り足りない、という人たちの思いを汲んでの言葉だったのですね。

宴もたけなわの使い方

この「宴もたけなわ」ですが、基本的に宴会の終了10分前くらいに幹事が締めの一言として使います。
実際にはお店の席の終了時間であったりお料理が無くなってきたから、などお開きにする理由は様々ありますが、その理由を直接言ってお開きにするのは会社の宴会では相応しくありません。

その為、「宴会はとても盛り上がっているけれど、時間もあと僅かなのでそろそろお開きにしましょう。」という丁寧な言い方をしているのです。
このように周りの人に悪い思いをさせず、気持ちよく帰路につけるようにする心遣いは日本人ならではのものですね。

また、「宴もたけなわ」を実際に宴会で使う時には、「宴もたけなわでございますが、時間の都合上、この辺でお開きにしたいと思います。」といった使い方が良いでしょう。
この一文は宴会の締めの定型文と言っていいほどよく使われるので、ぜひ覚えておきましょう。

宴もたけなわの由来・語源とは?

ところで、「宴もたけなわ」の「たけなわ」にはどんな意味があるのでしょうか。
「竹縄」という漢字を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、これは間違いです。

「たけなわ」を漢字にすると「酣」となり、お酒に甘いと書きます。
これはお酒を発酵させる際にだんだんと甘くなってきたという状態を指す言葉であることから、「物事の盛り」という意味を持ちます。

そのため、お酒の席でもこの「酣」という言葉を用いて、締めの言葉して使われるようになりました。
お酒を飲んで陽気になっている姿と、お酒が甘くなってきた状態は少し似ているかもしれませんね。

以上が「宴もたけなわ」という言葉の意味や語源由来についてでした、いかがでしたか?


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「B.物事の盛り」でした!

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まとめ

宴もたけなわの意味は、酒宴の席がいちばん盛り上がっている状態である。
宴会の締めの一言として使われる言葉で、日本人ならではの言い回しである。
「たけなわ」は漢字で書くと「酣」であり、お酒が発酵して甘くなってきた状態を指すことから物事の盛りを意味する。