苦肉の策の意味や語源由来、本来はどういう策のこと?

この雑学では「苦肉の策」という言葉の意味や語源由来について解説していきます。

雑学クイズ問題

苦肉の策とは元々はどういう意味だった?
A.敵を欺くために自分や味方を苦しめること
B.追いつめられた際の苦し紛れの作戦
C.敵の兵糧に毒物を混ぜて疲弊させること
D.失敗をした味方をなくなく処断して緊張を高めること

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

苦肉の策の意味や語源由来、本来はどういう策のこと?

難しい日本語

言語の中でも日本語の習得難易度はかなり高いとされているように、日本語を使いこなすのは難しいですよね。
日本人ですら全ての漢字を書ける人なんてほぼいませんし、言葉の意味をわかっているつもりでも間違えて覚えている日本語もたくさんあります。

また、意味はわかっていたとしても、意外と語源や由来までは知らないという日本語も多いはずです。
今回は「苦肉の策」という日本語について解説しますが、皆さんはどのような意味かをご存じでしょうか?

実はこの「苦肉の策」という言葉は時代の変化とともにその意味を変えてきた言葉なんですね。
おそらく現代で使われている「苦肉の策」という言葉の意味は知っていたとしても、語源由来となった昔の意味までは知らない人が多いのではないでしょうか。


苦肉の策の意味とは?

それではさっそく「苦肉の策」という言葉の意味について解説していきます。
「苦肉の策」という言葉について調べてみると、以下のような意味であることがわかります。

・苦しまぎれに考え出した手立て
・または苦肉の計、苦肉の謀(はかりごと)

以上のように「苦しまぎれに考え出した手立て」については一般的によく知られている意味になりますね。

しかし、元々はこうした意味ではなく、時代と共に意味は変化していったのです。

苦肉の策の語源由来とは?

続いて「苦肉の策」という言葉の語源や由来について解説していきます。
実は「苦肉の策」とは、元々は「敵を欺くために自分であったり味方を苦しめる」という意味だったのです。

普通の人間は自分を傷つけたりすることはなく、また味方を敢えて苦しめるようなこともしないため、この心理を逆手にとったのが「苦肉の策」なんですね。
元々は、こうした自分だったり味方のことを苦しめてしまうことから「苦肉」という言葉が使われていました。

しかし「苦」という言葉が使われていることから、いつしか「苦しい紛れの手段」という意味で使われるようになっていったのでした。
ちなみに、魏晋南北朝時代の中国の兵法書に「兵法三十六計」というものがありますが、苦肉計はこの兵法書の第三十四計にあたる戦術となります。

以上が「苦肉の策」という言葉の意味や語源由来についてでした、いかがでしたか?


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「A.敵を欺くために自分や味方を苦しめること」でした!

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まとめ

「苦肉の策」とは「苦しまぎれに考え出した手立て」「または苦肉の計、苦肉の謀(はかりごと)」という意味で知られている。
しかし元々は「敵を欺くために自分であったり味方を苦しめる」という意味の言葉だった。
普通の人間はあえて自分や味方を傷つけるようなことはしないため、その心理を逆手にとった作戦が「苦肉の策」と呼ばれていた。
「苦」という漢字が使われていることから、いつしか「苦し紛れの」という意味で使われるようになっていった。