世界一硬い食べ物はかつおぶし、なぜここまで硬くなる?

この雑学では世界一硬い食べ物とされるかつおぶしがなぜここまで硬いのかについて解説します。

雑学クイズ問題

鰹節の製造工程で使われるものはどれ?
A.カビ
B.醤油
C.牛乳
D.塩

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

世界一硬い食べ物はかつおぶし、なぜここまで硬くなる?

鰹節は宝石並に硬い?

皆さんは削られる前の鰹節を見たことがあったり、あるいは触ったことがあるでしょうか?
スーパーに売られている鰹節は既に削られた状態で売られていることから、削る前の鰹節に触れる機会ってほとんどないですよね。

まだ削られる前の鰹節は乾燥しており、実は叩けばカンカンと音が鳴る硬いんですね。
どれほどの硬さなのかというと「世界一硬い食べ物」や「宝石並の硬さ」と評されるほどであり、とても食べ物とは思えない硬さをしています。

この乾燥した木のような鰹節をカンナで削ることによって、スーパーなどで売られている鰹節にするんですよね。
もちろんカンナは調理器具ではなく工具の一種であるため、鰹節がいかに硬い食べ物かがわかりますよね。


実際にどれぐらい硬いのか

「世界一硬い食べ物」や「宝石のような硬さ」と評される鰹節ですが、実際どれぐらい硬いのでしょうか。
鉱物の硬さを表す尺度である「モース硬度」でいうと、鰹節はモース硬度が「7」程度だとされています。

鉱物の中でもモース硬度が高いことで有名なダイヤモンドが「10」であるため、少なくともダイヤモンドよりは柔らかいことはわかります。
それでは、モース硬度が「7」である他の鉱物を探してみると「水晶」が該当しているようです。

つまり、削られる前の鰹節は水晶並みの硬さであるとされているんですね。
ちなみに、モース硬度は鉱物の硬さを表す尺度であるため、鰹節が確実に水晶並みに硬いというのはあくまで参考程度にしてくださいね。

そもそも、鰹節ほど硬い食べ物がなく、食べ物ではなく鉱物と硬さを比較している時点で、鰹節がどれほど硬いかが伝わるかと思います。

鰹節の製造工程

どのように製造すると、このような硬い食べ物が誕生するのかが気になりますよね。
続いては鰹節の製造工程について簡単に解説していきます。

硬さの秘密は製造工程にある

まずは、水揚げされた鰹は氷水で保管され、頭や内臓を取り除いた後に3枚におろされます。
その後、調理工程で鰹節が曲がったり変形してしまわないように、金属の籠に固定する「籠立て」という作業が行われます。

籠立てした状態の鰹を低温のお湯で60~90分ほど煮込み、その後は手作業で骨など不要な部分を取り除く作業をします。
この時点で鰹にはまだまだ水分が残っているため、何度も燻し作業を繰り返して水分を抜いていきます。

そして、乾燥した鰹をある程度削って成形した後には、鰹節の硬さの秘密である「カビ付け」の作業が行われます。
鰹にカビを植え付けることによって、カビが鰹の水分を吸収し、さらに鰹を乾燥させて硬くしているんですね。

カビ付けの作業についても、鰹節の状態を見ながら何度も繰り返され、最終的には鰹の当初の水分量の1.5割程度まで乾燥させられます。
全工程で4カ月程度かかるそうで、ここまでの手間が掛けられて、世界一硬い食べ物とされる「鰹節」が作られているのです。

以上が世界一硬い食べ物とされるかつおぶしがなぜここまで硬いのかについてでした、いかがでしたか?


注目記事


それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「A.カビ」でした!

この問題以外にも、思わず人前で披露したくなる楽しい雑学クイズ問題を用意しています。
全て解けたら雑学王かも!?
【目指せ雑学王】面白い雑学クイズ問題集!【解説付き】

他にも、こんな雑学がお勧めです。
過労死は英語でkaroshi、海外と日本では労働環境の何が違う?
牛乳を温めると出来る膜は何の成分で出来ているのか。
取り調べでカツ丼は本当に出るのか、取り調べの実態とは?

まとめ

鰹節は世界一硬い食べ物とされていて、その硬さは宝石並みであるとも言われている。
鉱物の硬さを表すモース硬度という数値で換算すると、水晶と同程度の硬さがあるとされている。
鰹節は何度も燻すことによって水分を抜き、更にカビを付けることによって水分を吸い上げて乾燥させていく。
鰹節の製造には4カ月程度かかり、最終的には元々の鰹の水分量の1.5割程度まで乾燥させられることにより、硬い鰹節が作られている。