血清療法の日の由来と面白い雑学、12月4日の今日は何の日?

12月4日の「今日は何の日?」は「血清療法の日」です。
また「血清療法の日」にちなんで「血液型がABC型ではなくABO型の理由」「血液が流れる速度は新幹線並である」など血液にまつわる面白い雑学を紹介します。

12月4日は血清療法の日

今回は「血清療法の日」について解説していきます!
なぜ12月4日が「血清療法の日」なのかというと、1890(明治23)年12月4日に北里柴三郎とエミール・ベーリングが破傷風とジフテリアの血清療法の発見を発表したことが由来となっています。

血清療法は一般的な言葉ではありませんが、抗体のある血清を患者に注射することによって体内に入った毒素を中和して無力化するといった治療方法になります。
この血清療法を発見した功績が評価された結果、エミール・ベーリングは第1回ノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

また、北里柴三郎に関してもその後はペスト菌を発見するなどの功績を残していて、現在でも「日本近代医学の父」と呼ばれているほど医学の礎を築いた人物なのです。
梅毒や黄熱病について研究を進めていた野口英世についても、北里柴三郎が所長を務めていた日本初の伝染病研究所に助手として働いていたそうです。

先進国では既に発症例があまり見られなくなった破傷風ですが、発展途上国などでは年間で数十万人から百万人ほどが亡くなっている恐ろしい病気となっています。
破傷風になるとその死亡率は50%となっていて、医療が発展していない地域では致死率は更に高くなります。

血清療法が発見されるまでは破傷風の犠牲になる人はとても多かったことから、この発見がいかに偉大であるかがわかりますよね。

血液の雑学

今回は「血清療法の日」にちなんで「血液型がABC型ではなくABO型の理由」「血液が流れる速度は新幹線並である」など血液にまつわる面白い雑学を紹介します。