長い作品も小説なのはなぜ?
小説という言葉を見て不思議に思ったことはありませんか?
短編ならまだわかりますが、長編などの長い文章も「小説」といいますよね。
実はこの「小」という漢字については、小説の長さが関係しているではないのです。
小説という言葉の由来については、元々は中国で生まれた言葉となっています。
元々は現在のような意味で使われているような言葉ではなく、国王に国で起こった出来事やトピックなどを伝えるためのものであり、これを「稗史(はいし)」と呼んでいたそうです。
この稗史(はいし)が小説という言葉の語源とされており、稗史(はいし)が国民の中で話されている伝説や噂話、説話だったことから「取るに足りないもの」や「価値のないもの」といった考えとなり、これが「小説」という言葉を生んだのだとされています。
「小」は話の長さではなく「取るに足らない小事」というところからきているということですね。
「吾輩は猫である」はもともと違う題名だった
夏目漱石は世に様々な名作小説を生みだしてきましたが、その有名タイトルの中に「吾輩は猫である」というものがありますよね。
実は「吾輩は猫である」についてはあとから変更されたもので、元々は違うタイトルにしようとしていたって知っていましたか?
「吾輩は猫である」の主人公の「吾輩」のモデルとなったのは夏目漱石に飼われていた野良猫なんですが、この猫には名前が無く、最初はこの猫の物語を「猫伝」というタイトルで出版しようとしていたそうです。
しかし、小説家の高浜虚子が物語の文章の最初が「吾輩は猫である。名前はまだない」で始まることから、「吾輩は猫である」にすることを提案しました。
そして、結局は「猫伝」ではなく「吾輩は猫である」が採用されることになったのでした。
以上が小説の雑学でした、いかがでしたか?
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