「思う壺」ってどんな壺?意味と由来・語源

この雑学では、思う壺の意味と由来・語源について解説します。

雑学クイズ問題

思う壺ってどんな壺?
A.サイコロを振るときの壺
B.商人が売りつける高い壺
C.お花を生けるための壺
D.大切なものをしまう壺

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

「思う壺」の壺って何なんだろう

「思う壺」ってどんな壺?意味と由来・語源

「思う壺」の意味

日常生活の中でも「思う壺だ」などよく聞きますよね?

そもそもそこの「壺」にはどんな意味が込められているんでしょうか?気になりますね!

その前に「思う壺」の意味についてしっかり知っておきましょう!

思う壺とは、自分の期待通り・狙い通りになることです。

「これでは敵の思う壺だ!」なんて使い方をします。

これは「これでは敵の狙い通りになってしまう!」なんて意味になりますね。

さて、壺とは全然関係のなさそうな意味ですが、どんな意味があるのでしょうか?


思う壺の壺は実はアレだった!

この「壺」ですが、もともとはサイコロ賭博を行うときに使う「壺皿」という入れ物の事でした。

壺というよりは、植物を編み込んで作る籠のようなものです。

そしてなぜそれが「期待通り・狙い通り」という意味になるのかと言うと、熟練の壺振り師がサイコロを振る際に自分の狙った通りの目を出せるというところからこの意味になりました。

思う壺ってあまり良い意味で使われないのも、こういうのが原因かもしれませんね!

他にも「壺」のつく慣用句があるのをご存知でしょうか?「ツボにはまる」と「ドツボにはまる」です。

これも同じ壺の事を表しているのでしょうか?

他の壺のつく慣用句

「思う壺」ってどんな壺?意味と由来・語源

ツボにはまる

「ツボにはまる」は、物事の大切なところを外さない・急所をつかむ・その人の好みなどにぴたりと合うなどの意味があります。

略して「ツボった!」なんてのもよく聞きます。

日常生活でよく使うのは、お笑いなどを見ていて「それツボにはまったわー」なんて言いますよね!

これはその人の好みの的をぴったり捉えた!という意味ですね!

このツボは一体何なんでしょうか?

実は「思う壺」とは全然違った物なんです!

これは、琵琶や三味線を演奏する際に左手で押さえて音程を取るところ(ギターでいうフレット)のことをツボ(勘所ともいいます)と言い、そこをしっかり押さえられている→勘所を外さない。勘所は物事の要という意味もあるので、大切なところを外さないなどの意味になったのです。

ドツボにはまる

ドツボにはまるとは、最悪の状況に陥るといった意味があります。

壺にはまって抜け出せない!なんてイメージをしてしまいがちですよね?

しかし、全然違いました!

ドツボとは肥溜め、つまり肥料用の糞尿を溜めておくところです。

それはそれはそんなところにはまってしまったら最悪!としか言いようがないですね…笑


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「A.サイコロを振るときの壺」でした!

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思う壺が賭博から出来た言葉だったなんて驚きですね!

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まとめ

思う壺の壺はサイコロ賭博に使用される際の器のことだった。

熟練の壺振り師が自分の思った通りの目を出すことが由来だった。

他のツボのつく慣用句のツボはそれぞれ物が違い、

ツボにはまる、は琵琶や三味線の音程をとるために抑えるところのことで、

ドツボにはまる、は肥溜めのことであった。