テニスのブレイクやタイブレークの意味とは?初心者向けに解説します。

この雑学ではテニスのブレイクやタイブレークの意味について初心者向けに簡単に解説します。

テニスのブレイクやタイブレークの意味とは?初心者向けに解説します。

テニスのブレイクとは?

まずは、テニスにおける「ブレイク」という用語の意味について解説していきます。
テニスは1ゲーム毎にサーブを打つプレイヤーと、レシーブを打つプレイヤーが交代して、試合が進行していきます。

「ブレイク」とはレシーブをする方のプレイヤーがそのゲームに勝利することを意味します。
テニスではサーブを打つ方が圧倒的に有利であるため、レシーブ側がそのゲームを取得した時に「ブレイク」という言葉で表現するんですね。

そして、タイブレークが採用されていないルールの試合で勝つためには、必ず相手のサービスゲームをブレイクする必要があります。
レシーブ側のプレイヤーは相手のサービスゲームをいかにブレイクするかで試合の流れが変わることから、ブレイクのチャンスが来た場合に試合が盛り上がるのです。

テニスのキープとは?

テニスにおける「キープ」の意味は、サーブを打つ方のプレイヤーがそのゲームで勝利をすることです。
先ほど書きましたが、テニスはサーブを打つ方が圧倒的に有利であることから、サーブを打つ側が勝つことを「キープ」と表現するんですね。


ブレイクの付くテニス用語

「ブレイク」という言葉の意味がわかったところで、ブレイクという言葉が使われているテニス用語について解説します。

ブレイクポイント

ブレイクポイントとは、あと1回ポイントでそのゲームをブレイクできる状態のことです。
何回ブレイクのチャンスがあるかによって、以下の呼び方をすることもあります。

0-40の場合・・・トリプルブレイクポイント
15-40の場合・・・ダブルブレイクポイント
30-40、40-Aの場合・・・ブレイクポイント

ブレイクアップ、ブレイクダウン

「ブレイクアップ」や「ブレイクダウン」は何回相手のサービスゲームをブレイクしたか、あるいは何回自分のサービスゲームをブレイクされたかを意味する言葉です。
例えば、相手のサービスゲームを1回ブレイクしてリードしてる状態は1ブレイクアップ自分のサービスゲームを2回ブレイクされてリードされている状態を2ブレイクダウンと言います。

ミニブレイク

「ミニブレイク」はテニスの中継で聞くようになった言葉ですが、実はルールブックに記載されている訳ではなく、正式なテニス用語ではありません。
タイブレークの際に、レシーブ側がポイントを取得することを、わかりやすいようにミニブレイクと呼んでいるだけなんですね。

テニスのタイブレークとは?

続いて、テニスにおける「タイブレーク」について解説します。
テニスでは実力が拮抗している場合、ゲーム差が離れずにそのまま6-6というゲームカウントになることがあります。

その際に行われるのがタイブレークであり、タイブレークでは先に7ポイントを取得した方がそのセットの勝者となるルールです。
もしもお互いのポイント6-6になった場合は、8-6や9-7などどちらかが2ポイントを先取するまでタイブレークが続きます。

また、タイブレークの勝者がそのセットを取得したことになるため、最終的なゲームカウントは7-6となります。
大会によってはファイナルセットだけ「スーパータイブレーク」が採用されている試合もあり、スーパータイブレークが採用されていない大会は、ゲーム差が2になるまで最終セットが続けられます。

スーパータイブレークが採用される試合

ファイナルセットにだけ採用されているスーパータイブレークは先に10ポイントを取得するか、9-9以降は先に2ポイントを取得したプレイヤーがその試合の勝者とするルールです。
テレビ中継のあるグランドスラム(全豪、全仏、ウィンブルドン、全米)のシングルスの中では、2019年時点で全豪オープンと全米オープンでスーパータイブレークが採用されています。

2019年に行われた全豪オープンでは、錦織VSカロビッチ戦においてスーパータイブレークまでもつれ込む接戦となりましたよね。
ミニブレイクを許し追い詰められたものの、最後は錦織選手が逆転勝利を収め、この緊張感がタイブレークのだ醍醐味とも言えます。

以上がテニスのブレイクやタイブレークの意味についてでした。


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まとめ

テニスにおける「ブレイク」の意味とは、レシーブ側のプレイヤーがそのゲームを取得することである。
テニスではサーブ側が圧倒的に有利であるため、レシーブ側はいかに相手のサービスゲームをブレイクするかが試合で勝利する鍵となる。
タイブレークはゲームカウントが6-6になった時にそのセットの勝者を決めるためのルールである。
先に7ポイントを取得するか、ポイントが6-6となった場合は、2ポイントを先取して突き放した方がそのセット、あるいはその試合の勝者となる。
スーパータイブレークはファイナルセットだけ採用されるルールで、先に10ポイントを取得するか、ポイントが9-9となった場合は、先に2ポイントを先取して突き放した方がその試合の勝者となる。
グランドスラムのシングルスでは2019年時点で全豪オープンと全米オープンでスーパータイブレークが採用されている。