今回は「卓球のラケットが赤と黒なのはなぜ?」ということで、卓球にまつわる雑学を紹介します。
卓球のラケットが赤と黒に統一されていることにより、卓球の試合がより面白くなっているってご存じでしたか?
卓球のラケットが赤と黒なのはなぜ?
それではさっそく卓球のラケットが赤と黒となった理由について解説していきます。
現在のように卓球のラケットの色が赤と黒で統一するようにルールが制定されたのは、1985年のことでした。
ルール改正前までは、特にラバーの色に制限がなかったことから、ラケットの両面を赤色、または黒色にする選手が当たり前のようにいたんですね。
そして、同じ色のラバーを使う事によって相手を惑わせることも戦術の一つだったのです。
同色異質ラバーが試合をつまらなくした
しかし、同色のラバーが認められていた時代は、それが理由で卓球がつまらなくなりました。
ルール改正前は「同色異質ラバー」のラケットが流行し、ボールの回転がわかりづらいことから、卓球の醍醐味であるラリーの回数が減ったしまったのです。
「同色異質ラバー」とは、片面に標準的なラバーを張り、もう片面に同色の回転がかかりにくくなる特殊なラバーを張り付けたラケットのことですね。
昔の選手はそのようなラケットを使って、サーブを打つ際には台の下にラケットを隠して使うラバーを切り替えたり、ラリー中にも器用に使うラバーを切り替えて攻撃していたのです。
対戦相手から見れば、どちらのラバーで打ち返してるのかが非常に見えにくいため、必然的にミスも増えたのでした。
確かに、観客側からすると、迫力のあるラリー戦が見られなくなるのはつまらないですよね。
赤と黒にすることで卓球が面白くなった
1985年に行われたルール改正でラケットの色を赤と黒に統一することが決まり、卓球はより面白いスポーツに進化しました。
どちらのラバーで打ち返したかが見やすくなると、ボールの回転もわかりやすくなり、ラリーの回数が増えるようになったのです。
現在のルールでは、試合前に必ずラケットを交換して、相手がどのようなラバーを張っているのかも確認していますよね。
卓球というスポーツがルール改正により、いかに相手を惑わせるかではなく、激しいラリーをどのように制するかのスポーツになったんですね。
また、ただラリーの回数が増えただけではなく、このルール改正により選手の個々の技術も向上することになりました。
選手の個々の技術も上がった
ラリーが長く続くようになると、どのように攻撃して相手を崩すかが考えられるようになりました。
そして、それまでは存在しなかった技術なども登場するようになり、昔よりも飛躍的にプレイヤーの技術が向上したのです。
例えば、女子卓球の伊藤美誠選手の得意とするバックハンドの「チキータ」も技術が発達した結果、誕生したものですね。
選手の技術が向上し観客が見ていても面白い、卓球のラケットを赤と黒に統一するルール改正は、選手と観客の双方にとってメリットのあるものとなりました。
以上が卓球のラケットが赤と黒である理由についてでした。
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まとめ
卓球のラケットが赤と黒に統一されているのはルールによって定められているからである。
昔は同色のラバーを張り、使うラバーをわかりにくくすることで、ボールの回転を読めないようにし、対戦相手を惑わせていた。
しかし、それではラリーが長引かずに面白くないため、より卓球を面白くするためにラケットに張るラバーの色が赤と黒に統一された。
このルール改正によってラリーが長引くようになり、結果として卓球選手の技術も飛躍的に向上することになった。