夜の虹は”月虹(げっこう)”と呼ばれ、見られると幸せが訪れる。

今回は「夜にも虹を観測することが出来る虹」ということで、虹にまつわる雑学を紹介します。
日中に外出していると、一年に何回か虹を見かける機会がありますよね。

そして、夜に外出をしても虹を見かけることがないため、虹といえば昼間にしか見られないものだと思われています。
しかし、条件が重なることによって夜にもちゃんと虹が出ているのをご存じでしたか?

夜に出る虹は月虹と呼ばれる

夜虹
それではさっそく夜に見られる虹について解説していきます。
夜に見られる虹は「月虹(げっこう)」と呼ばれおり、その名の通り月の光によって掛かる虹のことなんです。

月の光によって掛かる虹であることから、光が太陽よりも弱く、色彩が淡く白っぽい虹のため、別名「白虹(はっこう)」とも呼ばれます。
月虹が見られるのは極めて稀であり、様々な気象条件が重ならないと発生せず、観測する場所にも条件があります。

そのため、月虹を目撃することは大変珍しいことであり、月虹を目撃した人には幸せが訪れると考えられています。
また、月虹の橋を先祖の霊が渡ってきて、祝福を与えてくれるという言い伝えも残っています。

月虹が発生する条件

続いて「月虹が発生する条件」について解説していきます。
月虹は夜に掛かる虹というだけで、月虹が発生する根本的な原理については日中に見える虹と変わりません。

しかし、雲さえなければ光の強さが安定している太陽と違い、月はその日によって光の強さが変わります。
虹は光の反射によって見えているため、月の光が強い日、つまり満月の夜の方が月虹が見えやすくなります。

また、なぜ月虹が見えづらいのかというと、月明かりが弱いのに対して、街明かりが強すぎるからなんですね。
そのため、どこに行っても明かりのある日本ではなかなか観測されないのです。

月虹を観測するためには、満月の夜に街明かりがほとんど無い暗い場所へと行く必要があります。

世界の月虹観測スポット

夜虹
続いて、世界の月虹の観測スポットについて紹介します。
海外でよく月虹がよく観測される場所としては、ハワイが有名となっています。

海外では「ムーンボウ」とも呼ばれており、日本に比べてかなりの高確率で月虹を観測することが出来ます。
日本では満月の夜じゃなければ月虹を観測できる機会がほとんどありませんが、ハワイでは三日月の夜でも月虹が観測されることがあります。

なぜハワイでは月虹が観測されやすいのかというと、日本に比べて街明かりが少なく、観測地点まで車を走らせやすいからなんですね。
月虹は標高が高い地点ほど観測しやすくなりますが、ハワイは標高が高く開けた場所まで簡単に車で行くことが出来ます。

また、日本では標高の高い場所へ行くと街明かりが差し込みやすく、夜景による光が強くなってしまいますよね。
ハワイでは標高の高い場所へ行っても夜景などの街明かりに邪魔されることがないため、月光が観測しやすくなっているのです。

ハワイ以外では、南米にあるイグアスの滝北米のヨセミテ滝についても、有名な月虹の観測スポットとなっています。
以上が「夜に観測される虹」ついての雑学でした。


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まとめ

夜に見える虹は月の明かりによって見えることから「月虹(げっこう)」と呼ばれている。
月虹が見られることはとても珍しいことから、月虹を見た人には幸せが訪れるという言い伝えが存在している。
原理は日中に見える虹と同じだが、月の光は太陽の光と比べて弱いことから、日中よりも虹が見えることが少ない。
また、夜は街明かりが強くなって明るくなることから、月の光が見えづらく、より月虹が観測し辛い状態となっている。
月虹の有名な観測スポットとしてハワイや南米にあるイグアスの滝、北米のヨセミテ滝などが挙げられる。