伯方の塩はメキシコ産なのに日本産とされている理由。

この雑学では伯方の塩がメキシコ産なのに日本産だとされている理由や原産地の雑学について解説します。

雑学クイズ問題

伯方の塩が海外から輸入されたのに日本産とされる理由は?
A.日本の企業が販売しているから
B.海外で日本人が塩を採掘してるから
C.輸入後に日本で加工しているから
D.具体的な法律がないから

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

伯方の塩はメキシコ産なのに日本産とされている理由。

日本でお馴染みの塩

皆さんも普段から使っている調味料で欠かせない物の一つといえば「塩」ですよね。
和食から洋食、中華料理などの味付けに使われるのはもちろんのこと、甘さを際立たせるためにデザートにまで使われています。

日本では様々なメーカーから塩が販売されていますが、伯方塩業株式会社から発売されている「伯方の塩」がお馴染みとなっていますよね。
は!か!た!の!塩!」という印象的でインパクトのあるCMから一躍有名となった塩です。

その名前から日本でとれて日本で作られた塩だと思われていますが、実は伯方の塩は海外でとられたものなんです。
しかし、伯方の塩にはしっかりと原産国が日本と書かれているのです。


メキシコ産なのに日本産とされる理由

伯方の塩は日本産という表記があるにも関わらず実際はメキシコ産やオーストラリア産の塩が使われています。
海外の原料が使われているのに日本産と表記して良い理由には伯方の塩の製法と日本の食品表示のルールが関わっていました。

伯方の塩は、メキシコやオーストラリアなど海外産の塩を日本の海水で溶かし再結晶させるという作り方をしています。
つまり、原料である塩は海外産で、実際に商品として加工しているのは日本ということになりますよね。

日本の食品表示のルールの中には、原産地は原料がとれた国、原産国は最終加工を行った国というものがあります。
これに当てはめると、伯方の塩の最終加工を行った国は日本なので原産国は日本と表記するのが正しいのです。

日本でも塩はたくさん作られていますが、伯方の塩がわざわざ海外産の塩を使うのには理由がありました。
1971年に「塩業近代化臨時措置法」が成立した際に、塩の製法が全面的にイオン交換膜製塩法という化学的に塩を作る製法に変わってしまいました。

しかし、従来の自然塩を求める消費者の声が大きくなり、条件付きで国が海外から輸入した天然塩田塩を原料とした製塩を認め、伯方の塩が完成しました。
自然塩を作るためにわざわざ海外産の塩を作らなければならないとは、少し驚きでしたよね。

和牛と国産牛の違い

続いては和牛や国産牛の違いについて解説していきます。
実は塩と同じように、たとえ海外で生まれた牛だったとしても「国産牛」と表記しても問題はないのです。

外国で産まれたとしても、その後日本での飼育期間の方が長かった場合には「国産牛」と表記することが法律で認められているんですね。
そのため、国産牛に関しては実は純国産の牛とは呼べないのです。

国産牛に比べて和牛については日本で産まれて育ち、特定の条件を満たした牛にしか与えられない表記となっています。
和牛は高級なものが多いイメージがあるかもしれませんが、それは純国産であり、特別な条件を満たしているからなんですね。

以上が伯方の塩がメキシコ産なのに日本産だとされている理由や原産地の雑学でした、いかがでしたか?


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「C.輸入後に日本で加工しているから」でした!

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まとめ

伯方の塩はメキシコやオーストラリアでとれたものを輸入して使っている。
日本に輸入してから加工をして販売していることから、日本原産と表記することが認められている。
また、牛などについても海外で産まれた牛を日本へ輸入し、日本で長く育てた場合は国産牛と表記することが認められている。
和牛という表記については日本で産まれて特定の条件を満たした牛にしか認められていない。