昭和の日の由来と面白い雑学、4月29日の今日は何の日?

昭和天皇は処刑される予定だった

天皇は日本の象徴であり尊ぶべき存在ですが、第二次世界大戦の敗戦後に処刑される予定だったって知っていますか?
敗戦した日本は東条英機などを含めた第二次世界大戦に関わった責任者が戦争犯罪人として逮捕され、人によっては「A級戦犯」として処刑された人もいました。

昭和天皇についてもアメリカでは戦犯として裁くという意向が強かったたため、天皇や皇族も含めて全員逮捕される可能性があったのです。
しかし、とある昭和天皇の行動が当時の連合国軍最高司令官であったマッカーサーの心を動かすのでした。

昭和天皇は通訳だけを連れてマッカーサーを訪れたのですが、マッカーサーは過去の経験から命乞いにしに来たものだと思っていました。
完全に昭和天皇を見下していたマッカーサーですが、昭和天皇は命乞いをするどころか戦争に関する責任は全て自分にあり、戦犯は自分以外にはおらず、自分はどんな処罰でも受け入れる覚悟があると申し出たのでした。

更に昭和天皇は戦争によって疲弊し切った国民を心配され、罪のない多くの国民が住む家もなく着る服もなく、食べ物もない国民に対してどうか配慮してほしいとマッカーサーに訴えました。
歴史上で自分の命を引き換えにしてまで自国民を救おうとする国王などは稀な存在だったため、マッカーサーは昭和天皇のこの発言に驚き、そして感動を覚えたそうです。

後にマッカーサーは当時の昭和天皇の事を「私の眼前にいる天皇が、個人の資格においても日本における最高の紳士である、と思った」と振り返った記録が残っています。
アメリカ政府や世論は昭和天皇に戦争責任を追及するようにマッカーサーに要請しましたが、これはマッカーサーによって却下されました。

こうした昭和天皇の勇気ある自己犠牲の精神と国民を心配されるその暖かい心遣いによりマッカーサーの心は動かされ、昭和天皇が戦犯として処刑されることは無くなりました。

「○○天皇」は死後の呼び方

歴史上には「○○天皇」と呼ばれる方がたくさんいますよね。
2017年現在の天皇陛下で125代目とされていて、皇族の血がいかに長く脈々と受け継がれてきたのかがわかります。

しかし現在の天皇陛下の事を「平成天皇」と呼ぶことはありませんよね。
実は「○○天皇」という呼び方については崩御した後に贈られる呼称であるため、「平成天皇」と呼ぶことは大変な失礼にあたるんです。

そのため、メディアなどで報じられる時は「天皇陛下」といった表現を使います。
また現在の天皇陛下の事を「○○天皇」とする時には「今上天皇(きんじょうてんのう)」と呼ぶのが正しいです。

以上が天皇の雑学でした、いかがでしたか?

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