安藤百福は天ぷらをヒントにインスタントラーメンを開発した。

この雑学ではインスタントラーメンを開発した日本人についてや、インスタントラーメンが発明されたきっかけなどの雑学を紹介します。

雑学クイズ問題

日本人によって開発されたものはどれ?
A.ミシン
B.冷蔵庫
C.望遠鏡
D.乾電池

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

安藤百福は天ぷらをヒントにインスタントラーメンを開発した

実は日本人によって開発されたもの

あまり知られていませんが、実は日本人によって開発されて世界へと広まっているものって多いんですよね。
割と有名な発明品には「青色LED」「ウォシュレット」「自動改札機」「カラオケ」「乾電池」「電気式炊飯器」などがありますが、このどれもが日本人によって開発されたものなんです。

食べ物の分野でも日本人が開発したものは多く「レトルトカレー」「インスタントコーヒー」、そして今回解説する「インスタントラーメン」も日本人によって開発されました。
2018年から始まる朝ドラ「まんぷく」では、インスタントラーメンを開発した「安藤百福」にスポットライトが当たるそうですね。

安藤百福氏は日本統治時代の台湾に産まれた日本人であり、日本人なら誰もが知っている日清食品の創業者として活躍した人物です。
1958年8月25日には、世界初のインスタントラーメンである「チキンラーメン」が発売されるのですが、そこには様々な開発秘話や逸話が残されています。


インスタントラーメン開発秘話

それではさっそくインスタントラーメンの開発秘話について解説していきます。
安藤百福氏がインスタントラーメンを開発しようとしたきっかけは、戦後の焼け跡に出店されている屋台のラーメン屋に人々が長蛇の列を作っていたことでした。

その姿を見た時に「もっと手軽にラーメンが食べられるようにならないのか」と考え、簡単に食べられるインスタントラーメンの開発を決意しました。
そして、インスタントラーメンを開発するのにあたって5つの基準を定め、それらを全て満たすように開発がすすめられました。

インスタントラーメンの原則の5つは「おいしい」「簡単に調理が出来る」「長期保存が可能」「お手頃価格」「衛生的に安全」だったそうです。
この5つの基準をクリアして誕生したインスタントラーメンが、現在でも親しまれている日清食品のチキンラーメンとなります。

インスタントではない普通のラーメンの主流は「塩」「醤油」「味噌」ですが、チキン味が採用されたのにも理由があります。
料理がおいしい国である中国やフランスを想像した時に、スープの味付けの基本がチキン味であったことから、インスタントラーメンのスープにもチキン味が採用されることとなりました。

実は天ぷらがヒントになっている

安藤百福氏がインスタントラーメンを開発するのにあたって一番苦労したことが、長期保存をするために麺を乾燥させることでした。
この時、安藤百福氏は意外な食べ物をヒントにして麺を乾燥させる方法を思いついたのです。

安藤百福氏の奥さんが夕食に天ぷらを作っている姿を見て、麺を油で揚げることによって乾燥させようと考えたのです。
こうして、高温の油で麺を揚げることによって、麺に含まれている水分を蒸発させる製法が誕生しました。

この製法は「瞬間油熱乾燥法」と呼ばれていて、現在販売されているインスタントラーメンやカップラーメンにも採用されています。
新しい発明というものは、日常に転がっている意外なことがヒントとなって誕生することもあるんですね。

以上がインスタントラーメンを開発した日本人についてや、インスタントラーメンが発明されたきっかけについてでした、いかがでしたか?


注目記事


それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「D.乾電池」でした!

この問題以外にも、思わず人前で披露したくなる楽しい雑学クイズ問題を用意しています。
全て解けたら雑学王かも!?
【目指せ雑学王】面白い雑学クイズ問題集!【解説付き】

他にも、こんな雑学がお勧めです。
バナナやイチゴやメロンなどの缶詰がない理由は?実は海外では…
ロダンの考える人は何を考えている?
焼き鳥は串から外す?実は外さない方が美味しいって知ってた!?

まとめ

インスタントラーメンは日本人の安藤百福氏によって発明された。
インスタントラーメンを開発するのにあたって「おいしい」「簡単に調理が出来る」「長期保存が可能」「お手頃価格」「衛生的に安全」の5つの基準を定めた。
その中でも長期保存のために麺を乾燥させることに苦労したが、夕食に出たてんぷらから構想を得て、麺を乾燥させることに成功した。
「瞬間油熱乾燥法」は高温の油で揚げることによって水分を蒸発させる乾燥方法であり、現在のインスタント食品でも採用されている。