「無礼講」の意味と語源、間違えてませんか?

この雑学では、意外と知られていない「無礼講」という言葉の意味と語源について解説します。

雑学クイズ問題

無礼講の本来の意味とは?
A.身分・地位を無視して行う宴会
B.身分が上の者が下の者を敬う宴会
C.無礼が許される宴会
D.身内のみで行う宴会

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

無礼講の意味と語源、間違えてませんか?

「無礼講」の意味と語源、間違えてませんか?

「無礼講」という言葉は勘違いされている?

宴会のシーズンが始まるとよく使われる言葉がありますよね?
社会人の皆さんなら1度は聞いたことのある言葉「無礼講」です。

乾杯の挨拶などで「今日は無礼講です、楽しんで飲みましょう!乾杯!」のように使われますよね!
なんとなく意味が伝わってくる気がしますが、皆さんは本来の意味や語源をちゃんと理解して使っていますか?

「無礼講」という文字を見ると、皆さんはどんな事をイメージしますか?
「無礼」という字が入っているため、「目上の人に無礼も働いても許される」という風に考えていたなら、それは大きな間違いです!

意味を勘違いして、上司や先輩に無礼を働くと、怒られてしまうかもしれませんよ!
今回の雑学では、「無礼講」という言葉の本来の意味と語源について学んでいきましょう!


「無礼講」という言葉の本来の意味

「無礼講」という言葉の意味を調べると、本来の意味は以下の意味であることがわかります。

身分・地位を無視して、行う宴会

身分と地位を無視しても良いということは、多少の無礼があっても良いのではないか?と考えてしまいますよね!

しかし、「無礼講」の語源を学ぶと、それは間違いであることがわかります。

続いては、「無礼講」という言葉の語源について触れていきましょう。

「無礼講」という言葉の語源と由来

「無礼講」の意味と語源、間違えてませんか?
そもそもですが、「無礼講」という言葉を区切るとするならば「無礼-講」ではなく「無-礼講」となるのです!
「無礼講」という言葉の語源は古く、平安時代に行われていた神事が語源とされています。

「無礼講」の「礼講」は、神様にお酒を捧げて、その後、参加者の身分の上の者から捧げたお酒を頂くという儀式です。
このように、礼儀を重んじる儀式であることから、「礼講」という名前で呼ばれていました。

礼講の後には、人間だけによるくだけた雰囲気の宴会が開かれたそうです。
つまりは、無礼講とは「礼講の後の、なごやかな雰囲気の宴会」という事が語源となっている言葉なのです。


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「A.身分・地位を無視して行う宴会」でした!

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【目指せ雑学王】面白い雑学クイズ問題集!【解説付き】

「無礼講」は「無礼な行為を許す」という事ではないことがわかりましたね!
いくら身分は関係ないと言っても、楽しい宴会の席では、最低限のマナーと礼儀をもって楽しむようにしましょう!

まとめ

「無礼講」という言葉は、「無礼」という言葉から、「無礼をしても許される宴会」と勘違いされている。
しかし本来の意味は、「身分・地位を無視して、行う宴会」という意味である。
「無礼講」を単語で区切ると「無-礼講」となる。
語源は平安時代の神事である「礼講」からきている。
「礼講」は身分をはっきりとして、礼儀を重んじる儀式である。
そのため、「礼講」の後に行われるなごやかな宴会の事を「無礼講」と呼ぶようになった。