お茶漬けにあられが入っている理由は美味しくするためではない。

市販されているお茶漬けの素にはあられが入っているものが多いですよね。
全体的に柔らかな食感のお茶漬けですが、あられが入ることによってカリカリとした歯応えが加わり、より一層お茶漬けが美味しくなります。

そのため、あられはお茶漬けを美味しくするために入れられたと思われていますが、実は違うのです。
お茶漬けのあられは美味しくするためではなく、お茶漬けの素を乾燥させるために入れられているのです。

あられのルーツはぶぶ漬け

まずはあられを入れるようになったルーツから解説していきます。
実はお茶漬けよりも前に、京都のぶぶ漬けにはあられが入れられており、これがお茶漬けにあられを入れるルーツになったとされています。

現代ではぶぶ漬けといえばお茶漬けだと認知されていますが、本来、ぶぶ漬けの「ぶぶ」とは「お湯」のことであり、ぶぶ漬けとはつまりご飯の「お湯漬け」のことだったんですね。
昔の京都に住む人はあまり食事にお金をかけずに、なるべく食事は質素に済ませるようにしていました。

そして、ぶぶ漬けは漬物などと一緒に食べられていたのですが、あられも入れて食べられるようになりました。
ご飯を食べた後にお皿に米が残ってしまわないように、最後にお湯を入れて食べるのも当時の知恵だったそうです。

お茶漬けのあられは偶然

時代は流れて、お茶漬けの素が全国的に普及するようになったのは第二次世界大戦後のことでした。
当時は現在ほどの技術力がなく、お茶漬けの素を完全に密封することが出来ないため、湿気ですぐに湿ってしまうことがネックとなっていました。

相変わらずお茶漬けの素が湿ってしまう問題は解決されませんでしたが、ぶぶ漬けの発想からお茶漬けの素にあられを入れることになりました。
すると、偶然にもあられが湿気を吸収するようになり、お茶漬けの素が乾燥したままになることが判明したのです。

つまり、別に湿気を解決しようとした訳ではなく、偶然の産物としてお茶漬けの素を乾燥させた状態を保持する方法が見つかったんですね。
それからは、様々な味のお茶漬けの素の湿気問題の解決策として、あられは大活躍することとなったのです。

その後あられは定番に

現代では袋を完全に密封する技術があるため、実はあられを無理に入れる必要はさほどないそうです。
しかし、依然として乾燥材としての役割は果たしていますし、当時の名残ということもあり、現在のお茶漬けの素の多くにはあられが入れられています。

乾燥が不必要なお店で食べるお茶漬けにもあられが入っていることがありますが、元々はお茶漬けの素に入れられていたものが、逆輸入された形なのかもしれませんね。
お茶漬けを食べる機会がありましたら、ぜひお茶漬けの雑学として披露してみてください。

以上がお茶漬けにあられが入っている理由についてでした。


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まとめ

お茶漬けにあられが入れられている理由はお茶漬けを美味しくするためではない。
お茶漬けの素が全国的に流通するようになった時代には、まだ袋を完全に密封する技術がなく、お茶漬けの素がしけってしまうことが問題となっていた。
ぶぶ漬けの発想からお茶漬けにあられを入れたところ、乾燥剤の役割を果たすことが判明し、その後はお茶漬けの素にあられが定番となった。
現在では袋を完全に密封する技術があるが、当時の名残であったり、乾燥剤の役目を現在でも果たしていることから、今もお茶漬けの素にはあられが入れられている。