今回はクリスマスなどのパーティーの定番飲料である「シャンメリー」についてです。
飲んだことがない人には味が気になるかと思いますが、甘くてジュースのように飲みやすく、万人向けの味をしています。
そのため、子供が喜ぶのはもちろんのこと、お酒が苦手だという大人もパーティー気分に浸れる楽しい飲み物なんですよね。
そんなシャンメリーですが、実は元々は「ソフトシャンパン」という商品名だったのをご存じでしたか?
目次
シャンメリーとは?
シャンメリーの歴史や名前の由来など、シャンメリーにまつわる楽しい雑学を紹介します。
シャンメリーの商品名の由来
まずは「シャンメリー」という商品名の由来についてです。
「シャンメリー」という商品名が考案されたのは1972年のことでした。
シャンパンの「シャン」とメリークリスマスの「メリー」を合わせて「シャンメリー」としたのです。
そのため、シャンメリーという飲み物は日本独自のものであり、海外では飲まれていない飲み物なんですね。
その後、1976年にはシャンメリー協同組合によって「シャンメリー」が商標登録されています。
元々はソフトシャンパンだった
シャンメリーという商品名が考案されたのは1972年のことであり、それより以前は「ソフトシャンパン」という商品名で販売されていました。
ソフトシャンパンが考案されたのは戦後間もない1947年のことでした。
当時は進駐軍が日本国内にまだまだ残っていて、進駐軍は楽しげにシャンパンを飲んでいました。
そして、そのシャンパンをヒントにして、東京の飲料会社によって開発されたのが「ソフトシャンパン」だったのです。
この当時からアルコールは入っておらず、お酒ではないシャンパンということで「ソフトシャンパン」と呼ばれていました。
現在ではクリスマスに楽しまれていますが、当時は歓楽街で大人向けのソフトドリンクとして楽しまれていたそうです。
商品名が変わった理由
それではなぜソフトシャンパンからシャンメリーに商品名が変わったのでしょうか。
それは、フランス政府から「シャンパン」という名称を使わないように申し入れがあったからなんですね。
「シャンパン」はフランスのシャンパーニュ地方産のものを指す名称のため、ソフトシャンパンという名称は誤解を生みかねないのはわかりますよね。
このような申し入れがあったのは1966年のことで、1972年には「シャンメリー」という名称が考えられたのでした。
クリスマスに飲まれるようになった理由
元々は「ソフトシャンパン」として歓楽街で楽しまれていたシャンメリーですが、クリスマスに飲まれるようになったきっかけは富山県にありました。
1966年当時、富山県の飲料メーカーである「トンボ飲料」の社長であった翠田康志氏のアイディアによって、クリスマスにも飲まれるようになったのです。
シャンメリーの開封音のにぎやかな音、そして、炭酸のきらびやかなイメージがホームパーティにぴったりだと考えたんですね。
このアイディアから「トンボ・シャンメリー」が製造され、クリスマスの時期に全国のスーパーで販売されました。
見事にこのアイディアは的中し、クリスマスの定番といえばシャンメリーとなったんですね。
トンボ飲料のシャンメリーは現在も生産されていて、2019年現在でもパーティーの定番となっています。
シャンメリーには定義がある
実はシャンメリーには定義があり、シャンメリーの定義を満たしていないものはシャンメリーを名乗れないのです。
シャンメリーの定義は以下の二つです。
1.開栓した時に「ポン!」と音が鳴ること
2.「Chanmery」という刻印のある瓶に入っており、炭酸飲料であること
様々な味のシャンメリー
最後に世の中にある様々な味のシャンメリーを紹介します。
普通のシャンメリーに飽きた方は、少し変わった味のシャンメリーを試して楽しんでくださいね。
・ホワイト
・レッド
・ゴールド
・ロゼ
・巨峰
・ピーチ
・苺ミルク
・カレー風味
・ドリアン
以上がシャンメリーという飲み物についてや、シャンメリーにまつわる楽しい雑学でした。
注目記事
他にも、こんな雑学がお勧めです。
ハヤシライスの名前の由来や語源、意味とは?結局ハヤシって何なの?
クロワッサンの意味や三日月型の由来・語源とは?トルコ国旗との関係も…
クリスマスに七面鳥を食べる由来は?首の色が七変化!?
まとめ
シャンパンの「シャン」とメリークリスマスの「メリー」を合わせて「シャンメリー」という商品名となった。
元々は「ソフトシャンパン」という商品名だったが、フランス政府の申し入れがあり、商品名を変えることになった。
歓楽街で大人のソフトドリンクとして楽しまれていたが、トンボ飲料の社長がホームパーティのイメージにぴったりであることから、クリスマスの時期に製造して全国のスーパーで販売した。
そのことをきっかけにして、シャンメリーはクリスマスの定番となった。