今回は「信号機」にまつわる雑学を紹介します。
信号機に使われている色は「赤黄青」ですが、実は赤黄青が採用されたのには理由があり、それぞれの色に意味もあるのです。
また、横向きの信号機の色が「青赤青」の順番になっていることにも理由があるそうです。
信号機の色の意味と理由
それではさっそく信号機で使われている「赤黄青」、それぞれの色が採用された理由や意味について解説していきます。
赤色の理由と意味
まずは「赤色」が採用された理由や意味についてです。
人間の目は波長が長い色ほど見やすく、また波長の長い色ほど遠くへと届きやすいという理由から、赤色が採用されました。
赤色の信号は「止まれ」の意味があり、最も見えてなければならない色ですよね。
また、赤色には人間を緊張させる効果がある色でもあることも、赤色が「止まれ」の色として採用された理由の一つです。
黄色の理由と意味
続いて「黄色」が採用された理由や意味についてです。
黄色は雨や霧の中など視界が悪い状態でも見えやすい色であることから、信号の色として採用されました。
日本工業規格(JIS)においても、黄色は危険を表す色であり、道路標識や工事現場などの表示にも使われています。
また誤解されがちですが、信号の黄色の色は「とまれ(安全に停止できない場合を除く)」となります。
青色の理由と意味
最後に「青色」が採用された理由や意味についてです。
青色は赤色の次に波長が長く、人間の目で遠くからでも判断できる色として、信号の色に採用されました。
また、青色は人間の気持ちを落ち着かせ、安定させる効果もあることから、ドライバーが安全に運転できるように考えられているんですね。
青色の信号についてはご存じかと思いますが、「進んでも良い」という意味になります。
信号機の色の順番
実は信号機の色の順番についても、見やすいように工夫されています。
日本の信号は必ず、横向きの信号であれば左から「青・黄・赤」となっています。
この色の順番については、ドライバーから赤が見えやすくするための工夫なんですね。
日本の道路は左側通行となっており、道沿いにはたくさんの看板が建っていたり、街路樹が植えられています。
そのため、信号機が隠れて見えづらくなる可能性を考慮し、重要な赤色を右側に配置しているのです。
縦向きの信号機がある理由
続いて、横向きだけではなく、縦向きの信号機がある理由についてです。
信号機には雨や雪が降った時に色が見づらくならないように、帽子のツバのようなものが付けられています。
しかし、豪雪地帯などでは、この信号機のツバに雪が積もってしまい、信号の色が見えなくなることがあります。
信号機を縦にすることで、雪が積もることを防いだり、そもそもすべての信号の色が判断できなくなる状況を防いでいるわけですね。
そのため、雪の多い地域では縦向きの信号が多く設置されているそうです。
また、縦向きの信号機の色の順番についても、遠くからでも見やすい赤色を上に配置しています。
以上が信号の色が赤黄青である理由や信号にまつわる雑学についてでした。
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まとめ
最も波長が長く、遠くまで届きやすい赤色が、最も重要である「赤色」に採用されている。
次に波長が長い「青色」は人間の気持ちを落ち着かせる色であることから、「進んでも良い」に採用されている。
黄色は視界が悪い状態でも見やすいことから、信号の色として採用された。
横向きの信号の色が「青・黄・赤」となっているのは、街路樹や看板で赤色が見えづらくなるのを防ぐためである。
縦向きの信号については、雪が積もって信号の色が見えなくなるのを防ぐために建てられている。