相撲に引き分けはある?「水入り」と「預り」について解説!

今回は「相撲に引き分けはある?」ということで、相撲にまつわる雑学を紹介します。
最近では若い人も相撲観戦に足を運ぶようになったことから、相撲人気が過熱していますよね。

しかし、普段から相撲観戦をしている人でも知らないような面白い雑学が隠されているのです。
例えば、野球やサッカーなどのスポーツには引き分けはありますが、相撲には引き分けは存在すると思いますか?

相撲に引き分けはある?

相撲引き分け
それではさっそく相撲の引き分けに関するルールについて解説していきます。
相撲はきちんと決着が付くことがほとんどであるため、引き分けはないと思われているかもしれません。

しかし、結論から言ってしまえば、相撲に引き分けは存在します。
それでは、相撲ではどうなったら引き分けとなるのかというと、「水入り」が続いた場合に引き分けになるんですね。

また「預り」というものもあり、行司もしくは審判委員が勝負の結果を「預り」とした場合にも引き分けになります。
「水入り」や「預り」が一体どのようなものなのか、詳しく解説していきましょう。

水入りとは?

まずは「水入り」について解説していきます。
相撲の取り組みは一瞬で決着が付くことがほとんどですが、場合によっては長引くこともあります。

相撲は巨体を全力でぶつけ合って取り組みをしますが、あまりにも取り組みが長引いてしまった場合、力士は本来の力を出せなくなってしまうんですね。
そのため、四分近く膠着状態が続いた場合は「水入り」といって、いったん小休止を挟むようにするのです。

そして、一定時間が経って力士の体力が回復して取り組みが行える状態になったら、取り組みが再開されます。
その後、また四分の膠着状態が続いて決着が付かなかった場合には、再度水入りを挟みます。

今度は他の取り組みを二つ挟んだ後に、もう一度取り組みを行いますが、それでも決着が付かなかった場合に引き分けとなります。
現代の相撲は特に一瞬で決着が付くことが多いため、水入りによる引き分けは全く見られなくなりました。

しかし、昔の相撲ではがっぷり四つで組み合って勝負をつけることが多かったため、膠着状態が続くことも多かったそうです。
そのため、力士の体力を回復させて全力で取り組みを行う制度として「水入り」が考案されたんですね。

実際に引き分けになったことはある?

それでは、実際に水入りが続いて引き分けになったことはあるのでしょうか?
過去の大相撲の取り組みについて調べてみたところ、幕内では1974年9月場所11日目に水入りによる引き分けがあったそうです。

三重ノ海と二子岳による一番での引き分けだったそうですが、これ以降は水入りによる引き分けは一度も出ていません。
幕下での引き分けは1986年7月場所5日目の市ノ渡と梅の里による取り組みが最後となっているそうです。

やはり現代では早々に決着が付いてしまうことから、水入りによる引き分け全く無くなってしまったんですね。

預りとは?

続いて「預り」について解説していきます。
「預り」とは行司や審判委員が勝負の結果を「預かり置く」ことを意味し、いわゆる引き分けのことですね。

どういう時に「預り」になるのかというと、物言いがあった場合など、どうしても勝敗が付けられない場合には「預り」となるそうです。
しかし、現代では正確に勝敗を付けられるようになっていることから、「預り」についても全く見かけなくなっています。

過去に預りになったことはある?

「預り」というルールがある以上、過去にも「預り」が発生したケースはあります。
しかし、現代ではほとんど見られなくなり、東西が合併して現在の大相撲の形になって以降は、二回しか「預り」が発生していません。

1941年5月場所4日目 八方山対鯱ノ里
1951年9月場所12日目 東富士対吉葉山

以降は預りが記録されていないことから、最後に預りが記録されたのは1951年ということになりますね。
このように、相撲ではあまりにも引き分けがないことから、引き分けはないものと思われているのです。

「相撲の引き分け」というマニアックなルールについて、ぜひ周囲の相撲好きの人に話してみてくださいね。
以上が「相撲に引き分けはある?」という相撲の雑学についてでした。


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まとめ

相撲には「水入り」と「預り」と呼ばれる二種類の引き分けが存在している。
水入りはあまりにも取り組みの時間が長くなった際に、力士が本来の力を出せなくなることからはさまれる小休止である。
小休止をはさんだ後に再度取り組みが行われるが、それでも決着が付かずに三度水入りとなった場合には引き分けとなる。
預りは物言いのついた相撲などで、あえて勝敗を決めない場合に採用される、いわゆる「引き分け」のことである。