睡蓮と蓮の違いを画像尽きで解説!実は一目で見分けられます!

今回は「睡蓮と蓮の違い」ということで、植物にまつわる雑学を紹介します。
睡蓮と蓮は名前が非常に似ていて、見た目も似ていることから、同じ植物だと思われている方も多いかもしれません。

しかし、実は睡蓮と蓮は同じ漢字を使っているというだけで、厳密には全く違う種類の植物なんですね。
確かに見た目は似ていますが、画像を見れば違いが一目でわかりますので、画像付きでわかりやすく解説していきます。

睡蓮と蓮の違い

それではさっそく「睡蓮と蓮の違い」について解説していきます。
睡蓮と蓮の最大の違いは花を咲かせる位置であり、睡蓮は水面に花を咲かせるのに対して、蓮は水面よりも高い位置で花を咲かせます。

睡蓮の画像

睡蓮 蓮違い
この画像でわかるように、睡蓮は水面で花を咲かせていますよね。
また、花が寿命を迎えると、閉じてそのまま水の中に沈むという特徴があります。

蓮の画像

睡蓮 蓮違い
蓮の花については画像のように高い位置で咲かせます。
寿命を終えると花びらが散り、花のあった部分には「花托(かたく)」が残ります。

他にも様々な違いがある

睡蓮 蓮違い
睡蓮と蓮の違いを簡単に見分ける方法についてはもうわかりましたよね?
実は睡蓮と蓮には花を咲かせる位置以外にも、「名前の由来」「葉っぱの形」「根の付き方」「花言葉」「分類上の違い」など様々な違いがあります。

名前の由来

まずは睡蓮と蓮のそれぞれの名前の由来についてです。
睡蓮には眠るという意味の「睡」という漢字が使われていますが、これは睡蓮の花が夜になると眠ると考えられていたからなのです。

睡蓮は日が昇る日中に花が開きますが、午後になって太陽が落ちてくると花を閉じます。
その様子が夜になると眠っているように見えることから「睡蓮」と呼ばれるようになったんですね。

一方で、蓮については花が散った後に先ほど解説した「花托(かたく)」が出来ますが、花托の見た目はハチの巣に似ていました。
そのため、ハチの巣(はちのす)が省略されて「蓮(はす)」と呼ばれるようになったのです。

葉の違い

睡蓮と蓮の葉にも大きな違いがあります。
睡蓮の葉は円形をしていて、切れ込みが入っているのが特徴です。

また、光沢があってツヤツヤしているという特徴もあり、いかにも水をはじきそうな見た目をしていますが、実は撥水性はありません。
一方で蓮の葉については睡蓮と同じ円形をしていますが、切れ込みがありません。



そして、蓮の葉は光沢やツヤがない代わりに、水をよくはじく撥水性があることが特徴となっています。
また、葉の色についても違いがあり、睡蓮は赤色の葉や赤色の斑点があるものもありますが、蓮の葉には緑色のものしかありません。

葉っぱの付く位置についても、睡蓮が水面にしかないのに対して、蓮は水面や水面よりも高い位置に葉をつけます。
花を咲かせる位置以外にも、葉っぱだけでこれだけの違いがあるんですね。

根の違い

睡蓮と蓮の根は水中にあることから見る機会は少ないですが、実は根の部分にも違いがあります。
まずは睡蓮の根についてですが、睡蓮の根は「塊根」と呼ばれており、養分をためこんだかたまり状の形をしています。

そして、睡蓮は生息域によって根の形も変わります。
温帯に生息している睡蓮の根は細長くワサビのような形をしていますが、熱帯に生息している睡蓮の根は球根の形をしています。

一方で蓮の根は私たちの家庭でもよく食べられている「蓮根(レンコン)」のことですね。
レンコンの中には空洞がありますが、あの空洞を使って空気を送り込んでいます。

植物の分類の違い

実は睡蓮と蓮では、そもそも植物の分類が違うのです。
睡蓮はスイレン目スイレン科に属する植物であり、蓮はヤマモガシ目ハス科の植物なんですね。

そのため、植物の分類上で考えれば、睡蓮と蓮は全くべつの植物と言っても過言ではないのです。

それぞれの花言葉

そもそも分類上で全く違う植物であることから、睡蓮と蓮にはそれぞれ花言葉があります。
睡蓮には以下の花言葉が込められています。

優しさ、信頼、純情、信仰、甘美、清純な心

一方で蓮には以下の花言葉が込められています。

清らかな心、神聖、雄弁、沈着

睡蓮と蓮の共通点

睡蓮 蓮違い
睡蓮と蓮には様々な違いがあることはわかったと思いますが、共通点も存在します。
睡蓮と蓮は「抽水植物(ちゅうすいしょくぶつ)」というカテゴリの中では仲間になるんですね。

抽水植物は水の底にある土や泥に根を張り、水面に葉っぱや鼻を咲かせる植物の総称を指します。
また、花が開く時間帯についても同じで、多少の前後はありますが、基本的には日中に花を開かせ、午後になると段々閉じていきます。

そして、睡蓮と蓮の花の寿命はとても短いという特徴があり、花を開かせて閉じてを繰り返して、なんと3日間で寿命を迎えてしまうのです。
このように、同じ抽水植物であり、同じ時間帯に花を咲かせて寿命を迎えるなどの共通点もあることから、睡蓮と蓮が同じ植物だと思う人も多いんでしょうね。

以上が「睡蓮と蓮の違い」についてでした。


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まとめ

睡蓮と蓮の最大の違いは花を咲かせる位置であり、睡蓮は水面で花を咲かせるのに対して、蓮は水面よりも高い位置で花を咲かせる。
他にも様々な違いがあり、睡蓮の葉は光沢があってツヤツヤして水をはじかないが、蓮の葉は光沢やツヤは無いが水をはじく性質がある。
また、睡蓮はスイレン目スイレン科に属する植物であり、蓮はヤマモガシ目ハス科の植物であることから、分類上全く違う植物である。
しかし、どちらも抽水植物と呼ばれる植物であるなど、共通点も存在している。