この雑学では「手を染める」のに「足を洗う」という言葉を使う理由、それぞれの意味や由来語源について解説します。
雑学クイズ問題
手を染めたのに足を洗う理由とは?
A.手から徐々に足まで染まっていくから
B.足が最も汚れているから
C.足から洗った方が効率的だから
D.それぞれの語源の違い
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
手を染めるのに足を洗う理由とは?意味や由来、語源を解説。
不思議な日本語
私たちは日々当たり前のように日本語を話していますが、何気なく使っている言葉でもよく考えると不思議な日本語も多いですよね。
意味は知っていてもその言葉の語源や由来まで知らないことは多くあります。
例えば、悪事を始める時と悪事から退く時にはそれぞれ「手を染める」と「足を洗う」という慣用句を使いますよね。
しかしよく考えてみると、どうして手を染めたのに汚れていない足を洗うのでしょうか?
「手を染める」と「足を洗う」は対で使われることが多いので、何か理由があってのことなのでしょうか。
今回は不思議な日本語の「手を染める」と「足を洗う」の語源由来について徹底解説していきます。
手を染めるの意味・由来・語源とは?
「手を染める」は、「犯罪に手を染める」というように悪い事をし始めるという意味で使われることが多いですよね。
しかし、本当の意味は何かを始めること・物事の始まりであり、悪い事に限定して使われる言葉ではありません。
元は色を染める方の「染める」ではなく「初(そ)める」という漢字が使われていました。
この漢字は、「書初め」や「お食い初め」などでも使われる通り、何かをし始めるということを意味しますよね。
後に「染める」という漢字に変わっていった理由として、藍染をした際に手についた染料が中々落ちないことから「始めると容易に抜け出せない」という意味をかけて「手を染める」になったと言われています。
そしていつからか、犯罪事など悪い事とセットで使われるようになってしまいました。
足を洗うの意味・由来・語源とは?
「手を染める」と同様に「足を洗う」も悪い事に限定して使われる言葉ではありません。
悪い事を辞めて堅実な生活をするという意味で使われることがほとんどですが、単に仕事を辞めるという意味でも使われます。
手を染めたのに対してどうして足を洗うのか、という疑問についての答えは語源由来にありました。
「足を洗う」は仏教が語源由来となっており、裸足で修業に出た僧たちが寺に戻る際に泥のついた足を洗うことで煩悩を清め仏業に戻ったことから来ています。
そもそも「手を染める」と「足を洗う」では語源由来が違う為、手を染めたのに足を洗う…という矛盾が起きてしまったのです。
ちなみに中国では「手を染める」に対しては「手を洗う」と言うそうです。
以上が「手を染める」のに「足を洗う」という言葉を使う理由、それぞれの意味や由来語源についてでした、いかがでしたか?
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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「D.それぞれの語源の違い」でした!
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まとめ
「手を染める」は悪事に限定した言葉ではなく、物事の始まりという意味があった。
元は「手を初める」であったが、藍染の際についた染料が中々落ちないことから「始めると中々抜け出せない」という意味をかけて「染める」という漢字が使われるようになった。
「足を洗う」は悪い事を辞めて堅実な生活をするという意味で使われることがほとんどだが、単に仕事を辞めるという意味もある。
仏教が語源由来となっており、裸足の修行僧たちが修業を終え寺に帰る際に足の泥を洗い流すことで煩悩を清めたことからきている。
「手を染める」と「足を洗う」では語源由来が違うため、このような矛盾が生じた。