今回は「やかんとケトルの違い」ということで、生活雑貨にまつわる雑学を紹介します。
やかんとケトルはどちらも見た目が非常に似ていますし、用途についてもどちらもお湯を沸かすものですよね。
それでは、やかんとケトルは名前が違うというだけで、全く同じ物を指すのでしょうか?
やかんとケトルについて詳しく解説して、それぞれの違いについて解説していきます。
やかんとケトルの違いとは?
それではさっそく「やかんとケトルの違い」について解説していきます。
「やかん」と「ケトル」をそれぞれ深掘りしていき、その違いについて調査してみました。
やかんとは?
まずは「やかん」について解説していきます。
やかんは漢字で書くと「薬缶、薬罐、薬鑵」などと書き、主にお湯を沸かすために使われる道具となっています。
漢字にした時に「薬」という漢字が使われるのも、元々はお湯を沸かすための道具ではなく、薬を作るための道具だったからなのです。
やかんが使われるようになったのは鎌倉時代のことで、当時は漢方薬を煮出すためにやかんが使われていたんですね。
そのため当時はやかんではなく「薬鑵(やっかん)」と呼ばれていました。
現代のように湯沸かしの用途で使われるようになった時期は明確ではありませんが、江戸時代初期には使われていた記録が残っています。
そして、昔は主にお茶などの飲み物を淹れるための道具として使われていましたが。
現代ではカップ麺やインスタント食品を調理する時など、食事を作る用途でも幅広く使われるようになりました。
ケトルとは?
続いて「ケトル」についてですが、ケトルは湯沸かしの用途で用いられている土瓶型の道具です。
「ケトル」は英語で書くと”kettle”となり、実は日本語訳にすると「やかん」となります。
本来は同じもの
それでは、やかんとケトルの違いはどこにあるのでしょうか?
やかんとケトルの違いについては、底の形に違いがあるという情報が流れているようです。
ケトルの方が底が平らになっていて、やかんの方が底が丸くなっているという違いですね。
しかし、やかんとケトルを見比べても底の形にそこまで違いはありません。
そのため、やかんとケトルは呼び方が違うというだけで、本来は同じ物を指すのです。
強いて違いを挙げるなら、やかんは日本語なので和風のもの、ケトルは英語なので西洋風のものを指す時に使われる点です。
また、日本ではケトルといえば、やかんというよりは「電気ケトル」を意味する場合が多いのも特徴ですね。
ケトルというと電気ケトルのことだと勘違いされることもありますので、どちらも「やかん」と呼べば間違いを起こすこともないでしょう。
電気ポットと電気ケトルの違い
それでは「電気ポット」と「電気ケトル」には違いがあるのでしょうか?
電気ポットと電気ケトルには主に「容量」「保温機能」「温度調節機能」などの三つの違いがあるようです・
容量
まずは「容量」についてですが、電気ポットの方が大型のものが多いため、数リットルのお湯を沸かすことが出来るなど、容量も大きいものが多いです。
一方で電気ケトルは小型のものが多く、一度に沸かせても1リットル程度で、一人暮らしの方に使われることが多いです。
保温機能
続いて「保温機能」についてですが、電気ポットには基本的に保温機能が備わっています。
容量の大きさから一度に大量のお湯を沸かして保温しておき、好きなタイミングでお湯を使うことが出来るのが特徴ですね。
一方で電気ケトルには保温機能が備わっていないものが多いです。
そのため、使いたい時にだけ少量のお湯を沸かすのに向いています。
温度調節機能
電気ポットは保温機能が備わっていることから、保温する温度を調整できる機能が備わっているものが多いです。
職場などで大人数で利用する場合には、やはり大量に沸かせて保温、そして温度調整も出来る電気ポットの方が向いています。
以上が「やかんとケトルの違い」についてでした。
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まとめ
「やかん」は湯沸かしの道具として用いられる土瓶型をした道具のことである。
やかんの原型となった「薬鑵(やっかん)」という道具は既に鎌倉時代には登場しており、当時は漢方薬を煮出す用途で使われていた。
「ケトル」はやかんを英語にしただけであり、本来はやかんもケトルも同じ物のことを意味する。
しかし、日本ではケトルといえばほとんどの場合が「電子ケトル」のことを意味している。