大掃除をするようになった理由
日本では当たり前のように行われている年末の大掃除ですが、欧米やヨーロッパなどには年末に大掃除をする風習はないようです。
世界的に見ても年末に大掃除をするのは珍しいようですが、そもそもなぜ日本では正月を迎える前に大掃除をするのでしょうか。
それは新たな年を迎える時に年神様を迎えることになるため、その年に溜まった一年分の汚れを奇麗にする必要があるからなんですね。
いかにも昔の日本の考え方らしく、宗教信仰のような考えから大掃除をする風習がきているんですね。
このような大掃除の風習が生まれたのは平安時代のころだったとされていて、江戸時代になると12月13日には大奥で必ず「すす払い」を行うことが決められていました。
そして、この大奥の風習を民家が倣うようになり、年末の「すす払い」の行事が大掃除として一般的に定着することになるのでした。
しめ飾りの由来
お正月にはしめ飾りを飾りますが、その由来は知っていましたか?
しめ飾りについてはもともとは神社にある「しめ縄」が由来となっている飾り物なんです。
神社にしめ縄が飾られるようになった由来は神話が元になっています。
ある日、天照大神(あまてらすおおみかみ)という神様が、悪さばかりをしている弟の須佐之雄命(すさのおのみこと)に腹を立てて、天の岩屋へと隠れました。
天照大神の力によって地上が照らされていたため、岩屋へ隠れてしまったことから世界が真っ暗になってしまいました。
これに困った他の神々は天照大神を岩屋からなんとか連れ出すために、岩戸の前で酒を飲み踊りました。
その様子を伺いに岩戸から天照大神が出てきたところを、もう岩屋へと戻すまいとしてしめ縄で岩戸を縛ってしまったのです。
このことからしめ縄には神様が宿るとされているんですね。
そして、このしめ縄を参考にしてしめ飾りが作られたのですが、これは天照大神の伝説になぞらえて、一度家の中に入ってきた神様が外へ出ていかないようにと、しめ飾りを飾るようになったのでした。
以上が正月事始めの雑学でした、いかがでしたか?
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