瞬間接着剤の意外な用途、歴史とともに解説。

この雑学では、瞬間接着剤の歴史と意外な用途について説明します!

雑学クイズ問題

瞬間接着剤は何のために開発された?
A.漁業
B.農業
C.工作
D.戦争

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

瞬間接着剤の意外な用途、歴史とともに解説。

アロンアルフアの意外な用途、歴史とともに解説。

瞬間接着剤といえば・・・

皆さんのほとんどの方がご存じだと思いますが、瞬間接着剤とは、主に木材や金属を接合するために使用されるものですよね。
しかし、瞬間接着剤にはそれ以外の用途があったことを、皆さんはご存知でしょうか?


瞬間接着剤の歴史

瞬間接着剤は、元々は戦争で利用するために開発されたものなのです!
第二次世界大戦当時、様々な兵器が開発される過程において、色々な素材が生み出されました。

その素材こそが瞬間接着剤であり、瞬時に渇いて接着することに注目されたことから、やがて医療の現場でも使用される「医療用瞬間接着剤」なども誕生しました。
確かに、戦争で負った傷はその場で応急処置をしなければならない場合も多く、その場で縫合出来ない場合も多いため、納得できますよね。

イーストマン・コダック社で開発された医療用の瞬間接着剤は、実際にベトナム戦争で使用されたという記録も残っています。

アロンアルフアの歴史

戦争で瞬間接着剤による治療が行われていたことはわかりましたね!
そこで、続いては日本の瞬間接着剤の代表的な商品とも呼べるアロンアルフアの歴史を遡ってみましょう!

日本では1960年に東亞合成社が研究に着手したことにより、1963年に初めて工業用のアロンアルフアが発売されました。
そして、戦争でイーストマン・コダック社の医療用瞬間接着剤が使用されたことがあるように、実はアロンアルフアにも医療用のものが存在するのです。

東亞合成社の医療用瞬間接着剤は「アロンアルフアA三共」として1965年に発売されています。
日本国内では、唯一の医療用接着剤として、厚生省から認可を受けることに成功しています。

使い方に注意

アロンアルフアの意外な用途、歴史とともに解説。
工業用の瞬間接着剤については、もちろん工業用としての用途で開発されたもののため、傷の治療には向いていません。
ケガをした際などの止血に効果を発揮するように見えますが、しっかりと止血をしないと、ばい菌まで一緒に閉じ込めてしまうリスクがあります。

傷を負った際には、適切な処置の元、医療用のアロンアルフアで治療することが大切です。
過去には、歯の詰め物がとれた際に、工業用アロンアルフアで詰め物を接着したことがあったそうです。

しかし、接着の際にばい菌まで一緒に閉じ込めてしまい、神経が腐ったということもありました。
同様に、トラブルの事例が何件もあるみたいですので、傷の治療はあくまで適切な処置が行えるという前提の下で行い、むやみにアロンアルフアを使用することは控えるようにしましょう。


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「D.戦争」でした!

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工業用のイメージが強いアロンアルフアですが、医療という用途にも使えたんですね!

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まとめ

瞬間接着剤は元々、戦争の応急措置に使われていた。
アロンアルフアは工業用と医療用が開発されている。
しかし、医療行為を行うには適切な処置と知識が必要であるため、安易に素人が医療行為に使ってはいけない。
過去にはアロンアルフアで医療行為を行ったことにより、トラブルの事例が何件も発生している。