焼き魚に敷く葉の意味は実は見た目じゃない、本当の理由とは?

この雑学では焼き魚に敷く葉の意味についてわかりやすく解説します。

雑学クイズ問題

料理の下に敷かれている植物の正式名称はどれ?
A.いけづくり
B.かいしき
C.あしらい
D.かいせき

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

焼き魚に敷く葉の意味は実は見た目じゃない、本当の理由とは?

焼き魚の彩りを良くする葉

家庭ではあまり見られませんが、旅館や料亭で焼き魚を注文すると魚の下に葉っぱが敷かれていることがありますよね。
また、スーパーの鮮魚コーナーであったり魚市場に行くと、生の魚の下にも葉っぱが敷かれているところも見かけることがあります。

魚以外の食材についてもそうですが、料理に植物の緑が添えられていると、色鮮やかに見えてより料理がおいしく見えますよね。
そのことから焼き魚に敷かれている葉っぱも当然のように見た目を良くする意味で敷かれているものだと思われています。

しかし、実はもともとは見た目を良くするために葉っぱが敷かれていたわけではなかったのです。
今回は意外と知られていない焼き魚の下に葉っぱを敷く理由や、葉っぱの名称についてなどの雑学です。


焼き魚の下に敷く葉の名前

まずは焼き魚の下に敷く葉っぱの名前について解説していきます。
手っ取り早く葉っぱの意味を知りたい方や既に知識として知っている方については、この見出しを読み飛ばしてくださいね。

焼き魚などの料理に添えられるものについては「あしらい」と呼ばれていて、下に敷いてある葉っぱについては「かいしき」と呼ばれています。
「かいしき」についても「あしらい」の一種であるという考え方もあるようです。

焼き魚などの下に敷いてある葉っぱについては「青かいしき」と呼ばれていて、これ以外にも花や小枝など植物の飾り付けも「青かいしき」の一種となります。
天ぷらの下には和紙が敷いてあることが多いですが、植物が青かいしきと呼ばれているのに対して和紙については「紙かいしき」と呼ぶのが一般的です。

特に和食については季節感などを大事にしているため、かいしきに使われる植物はその季節に合わせたものが多いようです。
このように、現代ではかいしきの役割は季節感を出すためなど、完全に見た目の彩りを良くするためのものであることがわかります。

焼き魚の下に葉を敷く意味とは?

続いて焼き魚の下に葉を敷いている本当の意味について解説していきます。
実はもともとは料理の彩りを良くするためではなく、抗菌や防腐目的で葉っぱが使われていたのです。

日本人は古くから肉食の文化ではなく魚食の文化の国であり、現在では冷蔵庫がありますから魚はすぐに腐ることはありませんよね。
しかし、当然ながら昔は冷蔵庫などが存在しなかったことから、室町時代のころには抗菌や防腐の意味で植物の葉を使っていたそうです。

実際に植物の葉には抗菌作用があるものが多く、桜の葉などは抗菌作用があることで有名ですよね。
ただし、もちろん自生している植物の葉の表面にも細菌などが付着していることはありますし、葉を敷く場合には充分に洗い流してから敷く必要があるようです。

以上が焼き魚に敷く葉の意味についてでした、いかがでしたか?


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「B.かいしき」でした!

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まとめ

焼き魚などの料理に添えられるものについては「あしらい」と呼ばれている。
料理の下に敷かれている和紙や植物などは「かいしき」と呼ばれていて、「あしらい」の一種だと考えられている。
和紙などの紙のかいしきは「紙かいしき」と呼ばれていて、植物などのかいしきは「青かいしき」と呼ばれている。
元々は冷蔵庫などがなかった時代に抗菌や防腐目的で植物の葉が使われていた。