この雑学では、相撲の歴史についてや昔の土俵の形について解説します。
雑学クイズ問題
昔、土俵を作るために利用していたものは?
A.紐
B.竹
C.農具
D.布
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
相撲の土俵は昔は四角形だった、なぜ丸くなったのかを解説。
相撲の始まり
相撲は日本の国技として広く知られており、今では年配の方だけではなく、若者にも注目されるスポーツとなりました。
相撲のルーツはとても古く、なんと日本書紀にも登場するほど、昔から存在しているスポーツなんですね。
相撲といえば土俵の上で行うスポーツというのは常識ですが、実は元々は土俵が存在しなかったってご存じでしたか?
そもそも、現代の相撲とはルールが違い、相手を1回投げ飛ばしても勝ちにはならず、どちらかが動けなくなるまで投げ飛ばしたり、押し倒したりする競技だったのです。
そして、土俵の代わりに人が力士たちの周りを取り囲んで、土俵のようなものを作っていたのです。
いつ頃から現在のようなルールになったのかはわかっていませんが、一説によると、現在のルールを最初に提案したのは織田信長だったともいわれています。
江戸時代には土俵の変化
江戸時代になって相撲が盛んになると、土俵の形はどんどん変わっていきました。
最も初期の土俵は非常に簡素なもので、四隅に柱を立てて紐を張って作られた、ボクシングのリングのような土俵でした。
江戸中期になると現在のような円形の土俵が姿を見せ始めました。
しかし、ルールが統一されていなかったころは様々な形の土俵が存在していて、地方によっては四角形の土俵などが使用されていました。
神前相撲などの儀式的な立ち合いを行う際には、八角形の土俵や二重の丸で作られた土俵が使用されることもあったそうです。
さらに土俵は発展を続けていき、土俵にしきりには土を詰めた俵が用いられるようになりました。
また、多くの観客から見やすくなるように、土を盛って土俵を高くするなどの工夫も加えられるようになりました。
その結果、現代のような土俵へと進化を遂げていったのです。
土俵の変化で、相撲の楽しみも増える!?
実は、土俵が円形であることによって、相撲の楽しみも増えていきました。
ボクシングを想像して頂ければわかると思いますが、四角のリングの上では、四隅に追い詰められた方が逃げ場を無くします。
そのため、追い詰められたボクサーは圧倒的に不利となって、防戦一方となってしまいます。
しかし、相撲の土俵は円形となっているため、端へ追いやられたとしても身体をひねってうまく逃げることも可能です。
ボクシングは相手を隅へ追いやるテクニックが発達したのに対して、相撲ではその正反対の技術が使われたのです。
そのため、圧倒的に攻めている力士が土俵際でかわされて、どんでん返しが起こるといった楽しみも増えたのでした。
土俵が微妙に丸くない?
土俵の形は正確に言えば丸ではなく、東西南北にそれぞれ出っ張りのようなものが存在しています。
あの出っ張りには名前が付いており、防御している側の力士が少し得をすることが出来るため「徳俵(とくだわら)」と呼ばれています。
「徳俵(とくだわら)」の部分については、土俵の縁よりも俵一つ分だけ外側にずらして埋めて作られています。
昔は相撲が野外で行われる競技だったため、出っ張りの部分を利用して排水を行っていたものが、現在も名残りとして残っているんですね。
なぜ土俵には屋根がついている?
テレビで大相撲を見ていると、土俵の上に立派な屋根が吊下げてあるのが見えますよね?
あの屋根についても、相撲が野外で行われていた名残りとして残っているそうです。
現在は吊り下げられている屋根ですが、昔はしっかりと四本の柱で支えられていました。
しかし、観客から勝負が良く見えるように、また、テレビ中継の際に都合がいいように柱を取り払って屋根を吊るすようになったのでした。
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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「A.紐」でした!
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相撲の面白さには土俵の形が深く関係していたんですね!
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まとめ
相撲は本々、人だかりの中で行われる投げ飛ばし合いだった。
土俵は、四隅に柱を立てて、それに紐を張るというボクシングのリングに似たものだった。
やがて、しきりには紐ではなくて、土を詰めた俵が置かれるようになり、円形となった。
土俵に屋根がついているのは、昔は野外で相撲が行われていたから。
また、観客から勝負が良く見えるように、また、テレビ中継の都合がいいように、柱を取り払って屋根を吊るすようになった。