この雑学では辛い食べ物にやみつきになる理由について解説します。
雑学クイズ問題
辛いものをやみつきにさせる物質とは?
A.ドーパミン
B.βエンドルフィン
C.ヒスタミン
D.イノシン酸
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
なぜ辛い食べ物はやみつきになる?
辛いという味覚
適度に辛い料理はとても美味しいですよね!
特に冬場は温かくて辛い料理などを食べると本当に体が暖まります。
しかし、辛いもの好きの中にはエスカレートしすぎている人もいますよね?
どうしてあそこまで辛いものが好きになってしまうのでしょうか?
甘い、しょっぱい、苦い、酸っぱいなどの様々な味覚があります。
しかし実は辛いという感覚は味覚ではなく、「痛い」「熱い」という感覚と同じものなのです!
味覚については、以下の記事を参考にしてください。
口の中には、TRPV1という43度以上の熱に反応する分子が存在します。
熱すぎる食べ物が口に入ると、痛い、熱いと感じ、防御システムをはたらかせるのです。
これが唐辛子などの中に入っている辛み成分カプサイシンにも同様に反応してしまいます。
そのため、トウガラシを食べると「痛い」「熱い」と感じてしまうんですね!
辛いものにやみつきになるのは快感のせい?
色々な料理に一味や七味のとうがらしを振りかけていたのが、どんどん増えていって、やがては料理を覆い尽くすほど振りかけるような人を見た事はありませんか?
本人は美味しくてやっているのだと思いますが、周りから見るとびっくりしてしまいますよね!
こうなる原因は脳が快感に弱いからなのです!
脳にとっては、辛さと痛さは同じ刺激のため、痛みの感覚が続く事により、脳内にβエンドルフィンという脳内麻薬とも呼ばれる鎮痛作用のある物質が分泌されます。
人はこの快感を求めて辛いものを食べて、慣れてくるとより強い快感を求めさらに辛いものを食べるようになってしまうのです!
辛いもの依存症という言葉がありますが、まさに中毒状態なのです。
辛さを緩和するには?
あまりにも辛すぎて、口の中が痛くなる事ってありますよね?
あのひりひりした感覚はなかなか無くなってはくれません。
辛さを少しでも緩和するためには、水よりもアイスクリームなどの乳製品が有効です。
乳製品に含まれているカゼインというタンパク質が、カプサイシンと結びついて舌の神経を刺激しなくなるためですね!
辛いものに挑戦する時は、アイスクリームなどと一緒に挑戦してみましょう!
逆に、ミントを食べるとなぜ口の中が冷たくなる?
辛さや熱さを感じる分子とは逆に、冷たさを感じるTRPM8という分子もあります。
これはメントールの成分にも同様に反応してしまうのです!
そのため、メントールを含むミントやハッカを食べると、口の中がひんやりしたような錯覚を覚えてしまうのです。
実際に冷たいように感じますが、実は温度が下がって冷たく感じているわけではないのです!
注目記事
それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「B.βエンドルフィン」でした!
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まとめ
口の中のTRPV1はカプサイシンに反応するため、熱い、痛いと感じる。
辛い食べ物がやみつきになる理由は、脳内にβエンドルフィンが分泌され、さらに強い快感を求めて辛いものを食べてしまうからである。
辛さを緩和するためには、アイスクリームなどの乳製品が有効。
ミントは、TRPM8という物質がメントールに反応するため、冷たいと錯覚を起こしてしまう。