節分の豆まきは落花生?大豆?地域別の分布と地域で違う理由とは?

この雑学では豆まきに落花生を使う地域と大豆を使う地域の分布についてや、地域によって使う豆が違う理由を解説します。

雑学クイズ問題

寒い地域で豆まきに落花生を使う理由は?
A.大豆が栽培できないから
B.雪の中でも見つけやすいから
C.豆が凍ってしまうから
D.高カロリーで栄養豊富だから

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

節分の豆まきは落花生?大豆?地域別の分布と地域で違う理由とは?

豆まきといえば落花生?大豆?

節分といえば豆まきが定番の行事になっていて、芸能人が様々な場所で豆まきのイベントを行っていたりしますよね。
また、一人暮らしをしていたり賃貸住宅に住んでいる人はあまり豆まきをしないかもしれませんが、持家の人は自分の家でちゃんと豆まきをする人も多いのではないでしょうか?

豆まきでまかれる豆といえば普通は「大豆」を連想されるかもしれません。
しかし、実は地域によって大豆ではなく「落花生」をまくのが常識の地域もあるって知っていましたか?

実は筆者の住む地域も豆まきに使うの落花生が常識だったため、テレビで大豆をまいてるのを見てかなりの違和感を覚えました。
今回はどのような割合で大豆をまいているか落花生をまいているかや、地域によって使われる豆が違う理由を解説します。


落花生と大豆の分布

それではさっそく全国的に見て落花生や大豆を使う地域の分布を見ていきたいと思います。
実は落花生と大豆の割合は関東を境に急激に変化します。

日本を「北海道」「東北」「関東」「近畿」で区切っていくと、「北海道」「東北」では豆まきの際にはほとんどの割合で落花生が使われています。
北海道は特に落花生を使う風習が根強く、「大豆:落花生=1:9」という割合になっていて、東北でも「大豆:落花生=2:8」の割合になっています。

このように寒い地域では豆まきの際に落花生を使うのが常識となっていますが、関東や近畿では「大豆:落花生=9:1」と使われる豆の割合が逆転します。

地域によって豆まきに使われる豆にここまで差が出るのはとても面白いですよね。

なぜ大豆ではなく落花生?

寒い地域になればなるほど大豆ではなく落花生が使われるのには理由があります。
寒い地域では大豆に比べてもカロリーが高く、冬の大切な栄養補給源になることから豆まきに使われるようになったとされています。

もともとは高カロリーで栄養食的な意味合いで使われていたものが今も寒い地域で根付いており、豆まきといえば落花生となっていったわけですね。
また、大豆よりも落花生の方が豆まきの後に拾いやすく掃除がしやすいということも理由の一つのようです。

大豆は粒が小さいことから一度まいてしまうと掃除が大変になりますが、確かに落花生なら大粒で拾いやすいですよね。
床に落ちたものを食べるという点においても、殻に覆われている落花生の方が衛生的だとも考えられます。

そもそもなぜ豆をまくの?

現代では節分=豆まきが当たり前によって、地域によってまかれる豆が違うということも説明しました。
しかし、そもそもなぜ節分に大豆や落花生といった豆をまく風習があるのかをご存じですか?

節分は立春の前日であり、こうした季節の変わり目には邪気が入り込みやすいと考えられたことから、元々は神事として豆まきが行われるようになったそうです。
旧暦では立春が新年にあたるため、その前日の節分は大みそかであり、年の変わり目でもあることから邪気を払おうという考えもあるようです。

そして、日本では古来より豆などの穀物には神様が宿って神聖な力が宿ると考えられていました。
また「魔を滅する」という意味合いで「魔滅(まめ)」という語呂合わせから豆まきをする風習が始まったと考えられています。

以上が豆まきで大豆をまく地域と落花生をまく地域の分布、なぜ落花生をまくのかについてでした、いかがでしたか?


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「D.高カロリーで栄養豊富だから」でした!

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まとめ

節分の豆まきに使用される豆が「大豆」の地域と「落花生」の地域がある。
北海道や東北など寒い地域では「落花生」がまかれるのが定番であり、北海道でまかれる豆は9割は落花生というデータがある。
寒い地域では落花生の方が高カロリーで栄養がとれることから落花生がまかれるようになり、それが文化として根付いたとされている。
もともとは魔を滅するという意味合いで「魔滅(まめ)」の語呂合わせから豆がまかれるようになった。