節分の豆まきの由来や意味とは?子供でもわかる簡単な解説!

この雑学では豆まきの由来や意味について子供でもわかるように簡単に解説します。

雑学クイズ問題

豆まきのやり方で間違っているものはどれ?
A.炒った豆を使う
B.豆は昼のうちにまく
C.家の奥から外側へ順番にまく
D.厄年の人が豆をまく

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

節分の豆まきの由来や意味とは?子供でもわかる簡単な解説!

節分といえば豆まき!

節分は子供にとっては楽しいイベントですよね。
あるいは大人になっても子供と一緒に年甲斐もなく豆まきをして楽しんじゃうという大人の人もいるのではないでしょうか?

クリスマスにはチキンとケーキを食べる、バレンタインデーにはチョコレートを渡す、ぐらいに節分には豆まきをすることが当たり前になっています。
しかし、そもそもなぜ節分の日に豆まきをするのか、その由来や意味まで知っていましたか?

実は「鬼は外!福は内!」という掛け声にも意味があったり、豆まきにも正しいやり方があったりするんです。
今回はそもそも節分とは何なのかを含めて豆まきをする由来や意味、豆まきのやり方など子供に聞かれてもわかるように解説します。


そもそも節分って何の日?

そもそも皆さんは「節分」って何の日かをご存じですか?
節分は現在では立春の前の日となっていますが、もともとは1年に4回も節分があったのです。

というのも「節分」というものが「立春、立夏、立秋、立冬」など季節を分ける日の前日であり、季節の移り変わりの節目を表す日だったからなんです。
しかし、その中でも「立春」の前日は厳しい冬の季節を乗り越えた節目の日であり、春は新しい年の始まりでもあることから重要視されるようになりました。

結果として「立春」の前の日の節分だけが残って現代まで伝わっているのでした。
ちなみに、「立春」は二十四節気の一つであり、毎年2月4日で固定されているわけではありません。

その年によって日付が変わることもあるため、たとえば2025年の立春は2月3日であることから、2025年の節分は2月2日となります。

節分に豆まきをする由来とは?

続いては節分に豆まきをする由来についてです。
節分に豆まきをする由来は昔は季節の変わり目だけではなく、旧暦では立春が元日にあたり、前日の節分が大みそかだとされていたからなんです。

昔はこうした季節の変わり目や年が分かれる際には邪気が入り込んでくると考えられていました。
その邪気を払うために行われる旧暦の大みそかの神事はもともと中国で行われていましたが、これが奈良時代に日本へと伝わりました。

そして平安時代には宮中行事として「豆打ち」と呼ばれる邪気払いが行われるようになり、これが豆まきの原型となったとされています。
このように宮中で行われていた神事の邪気払いがやがて室町時代になると「豆まき」という行事になり、江戸時代には「豆まき」として庶民の間にも広がっていきました。

現在は楽しそうに豆をまくイベントになっていますが、旧暦では大みそかに行われる邪気払いの神聖な儀式だったということですね。

豆まきで大豆をまく意味とは?

節分に豆まきを行う由来はわかりましたが、そもそもなぜまくのが「大豆」なのかを説明していきます。
日本では穀物や果物といったものには邪気を払う神聖な力が宿ると考えられていました。

そして「大豆」についても五穀の一つであることから「穀霊」の力が宿ると考えられていて、宮中行事などの神事で使われていたのです。
また「豆」がまかれるようになったのも「魔を滅する」という意味から、「魔滅(まめ)」の語呂合わせが由来だとされています。

大豆をまくことによって魔を払って、その年の一年の無病息災を願ったということですね。
ちなみに豆まきに使われる大豆は「升(ます)」に入れられることが多いのですが、これも「力が増す」という語呂合わせで縁起が良いことが理由となっています。

鬼は外!福は内!の意味とは?

豆まきの掛け声は「鬼は外!福は内!」が定番となっていますが、これにもちゃんとした意味があります。
そもそも「鬼は外」は昔は「隠(おん)は外」と言われていたそうです。

「隠(おん)」とは姿の見えないものや妖怪のようなこの世のものではない悪しきものであったり、邪気を意味する言葉です。
そのことから、「隠(おん)=病気や災厄」であり、それらを寄り付かせないために「隠は外!」と言われていたのです。

そしてそういった病気や災厄をもたらす存在が鬼であると考えられていたことから「鬼は外!」へと転じていったというわけですね。
「福は内!」の意味はそのままで、邪気を払って福を呼び込むために「福は内!」とされるようになったのです。

正しい豆まきのやり方とは?

続いて正しい豆まきのやり方について解説します。
意外と知られていませんが、豆まきはただ大豆をまけばよいというものではありません。

豆をまく時間帯は夜

イベントなどで豆まきを日中に行うこともありますが、基本的に豆まきを行う時間帯は夜です。
鬼は夜にやってくるものだと考えられているため、夜に豆をまいて鬼を追い払うようにしましょう。

豆をまく場所の順番

実は適当に豆をまけばよいという訳ではなく、家の奥の方から出口に向かってまくというのが正式な順番です。
家の中にいる鬼をどんどん外へ追い出すようなイメージで豆まきをしてください。

玄関や窓を開ける

豆まきは少し寒いかもしれませんが玄関や窓を開けるようにしてください。
戸締りをした状態では家の中の鬼は外へ出て行ってくれないですし、外から福を呼び込むこともできません。

豆をまくのに適した人

豆をまく人にも決まりがあって、基本的にはその家を守っている家長が豆をまきます。
また、年男や年女の人がいる場合は、その年の干支であることから縁起が良いとも言われています。

逆に厄年の人いる場合には厄払いの意味合いも込めてその人に豆まきをしてもらうのも良いでしょう。

豆は炒ったものが良い

豆まきが終わった豆から芽吹いてしまっては縁起が悪いとされているため、豆は炒ってからまくようにしてください。
豆まきは邪気を払うために行うものであるため、邪気のこもった豆が芽吹いてしまうことは縁起が悪いことなんです。

市販で売られているものはほとんどが炒られているもののためそのまままいても問題ないでしょう。
また、豆まきを行う節分の夜までに豆を升に入れて神棚などにお供えしておくと、より邪気を払う力が強くなるとされています。

まき終わった後に豆を食べる

まき終わった豆はその年の厄を払えるように考えながら食べるようにしてください。
豆は数え年の分だけ食べるため、自分の年齢よりも1つ多く食べてください。

以上が豆まきの由来や意味、正式な豆まきの仕方についてでした、いかがでしたか?


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「B.豆は昼のうちにまく」でした!

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まとめ

節分は季節の変わり目であり、新しい年を迎えるのにあたって旧暦の大みそかに邪気を払うことが由来で始まった行事である。
なぜ豆をまくのかというと「魔を滅する」ということから「魔滅」という語呂あわせが由来となっている。
豆は炒った豆を使う必要があり、家の奥から出口や窓に向かって鬼を追い払うようにまいていく。
鬼を外へ追い出して福が入ってこられるように玄関のドアや窓を開けておく必要がある。