硬貨はどちらが表でどちらが裏?絵柄の由来も解説。

普段から何気なく使っている硬貨にまつわる雑学です。
普通にお会計などで効果を使う時には、硬貨のどちらが表でどちらか裏かを意識することは少ないですよね。

そのため、意外と硬貨の裏表について知らない人が増えているそうなんです。
今回は硬貨のどちらが表でどちらが裏なのか以外にも、硬貨に刻まれたそれぞれの絵柄の由来についても解説します。

硬貨の表裏はどっち?

それではさっそく硬貨の表裏について解説していきます。
実は硬貨の表裏を明確に定めた法律はないことから、どちらが表でどちらが裏かは決まっていないのです。

しかし、造幣局によると作業場の必要性があることから、年号のある側を裏と定義しているそうです。
つまり、絵柄がある方が表ということになりますよね。

法的根拠はありませんが、造幣局にならって絵柄のある方が表、年号のある側を裏とするのが一般的となっています。
実際に財務省のホームページを確認してみても、発行されている硬貨の概要には表が絵柄で裏が年号と記載されています。

硬貨に描かれた絵柄の由来

続いて、それぞれの硬貨の表に描かれた絵柄の由来について解説していきます。

1円玉硬貨の絵柄の由来

まずは1円玉硬貨の絵柄の由来についてです。
1円玉硬貨の表に描かれているのは「若木」であり、何か特定の植物という訳ではありません。

1円玉硬貨の絵柄については公募によって決定し、中村雅美さんによってデザインされました。
日本が将来のびのびと成長していくように願いを込めたことが由来で「若木」となったそうです。

5円玉硬貨の絵柄の由来

続いて5円玉硬貨の絵柄の由来についてです。
5円玉硬貨の表には「稲穂」「海」「歯車」が描かれています。

それぞれ3つの絵柄は日本を支えてきた3つの産業を表しており、稲穂が農業、海が水産業、歯車が工業となっています。
ちなみに、裏にも「双葉」が描かれていますが、これは日本が民主国家になったことを表しているそうです。

10円玉硬貨の絵柄の由来

続いて10円玉硬貨の絵柄の由来についてです。
10円玉硬貨の表には、皆さんもご存じかと思いますが「平等院鳳凰堂」が描かれています。

実は10円玉硬貨の表に平等院鳳凰堂が採用された由来は定かではありません。
しかし、第二次世界大戦で奇跡的に戦火を逃れたことから、日本の文化を守っていこうという願いから採用されたという説が存在しています。

50円玉硬貨の絵柄の由来

続いて50円玉硬貨の絵柄の由来についてです。
50円玉硬貨の表には「菊の花」が描かれています。

実は50円玉も1円玉と同じで一般公募でデザインが決定されました。
菊の花は端午の節句や七五三に飾られる花であり、「菊を飾ると福が来る」などの言い伝えがあります。

また、菊の花は天皇の紋所であり、日本を象徴する花ですよね。

100円玉硬貨の絵柄の由来

続いて100円玉硬貨の絵柄の由来についてです。
100円玉硬貨の表には「」が描かれています。

桜といえば日本の国花であり、日本を象徴する花となっています。

500円玉硬貨の絵柄の由来

続いて500円玉硬貨の絵柄の由来についてです。
500円玉硬貨の表には「桐(きり)」が描かれています。

桐の紋についても天皇家が使っていた紋章の一つであり、日本にゆかりの深い絵柄となっています。

以上が硬貨の表裏についてや硬貨の絵柄の由来についてでした。


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まとめ

硬貨の表裏については、法律などで明確に定められているわけではない。
しかし、造幣局では作業場の必要性があるため、年号が書いてる面を裏としている。
そのため、一般的に表は絵柄が描かれている方である。
それぞれの硬貨には、日本に馴染みの深い植物などが由来となって描かれている。