言葉自体は何度も耳にしたことはあっても、その言葉の意味がわからないということは結構ありますよね。
今回はテレビなどでよく耳にする「シナジー」という言葉の意味について解説します。
「シナジー」についてはカタカナだと意味がわからず厄介ですが、日本語にすると簡単なので覚えていってくださいね。
シナジーの意味とは?
それではさっそく「シナジー」という言葉の意味について解説していきます。
シナジーという言葉の意味について辞書などを使って調べてみると、以下のような意味であることがわかりました。
1.相乗作用、共同作用
2.経営戦略において、各部門や部署などの機能を重層的に活用し、利益を相乗的に生み出すこと、またその効果。
日本語に直して「シナジー=相乗作用」と覚えておくと、とても分かりやすいかと思います。
念のために「相乗作用」の意味について解説すると、簡単に以下のような意味となります
・二つ以上の要因が組み合わさった時に、お互いが作用し合い、足し算以上の結果が得られること、またその現象。
シナジー効果
シナジーは先ほど解説した「1.相乗作用」という意味で使われます。
しかし、ビジネスシーンにおいてシナジーは「2.経営戦略において、各部門や部署などの機能を重層的に活用し、利益を相乗的に生み出すこと、またその効果。」の方の意味で使われる言葉なのです。
例えば、企業がそれぞれ別々に使用していた製品や技術を組み合わせることにより、新製品を生み出すことなども「シナジー効果」と呼びます。
また、技術や製品などではなく、部門や部署などについても、別々だったものが統合して一つの部署になることにより、作業効率が上がることも「シナジー効果」の一つとなります。
企業内だけではなく、他企業と提携、あるいは合併などをするのも、シナジー効果を生み出す経営戦略の一つとなります。
単体だとフルに効果を発揮できなくても、協力することによって3倍にも4倍にも効果が発揮されるものってありますよね。
シナジーの対義語はアナジー
二つ以上の要因が組み合わさった時に、それ以上の効果が生まれることは確かに素晴らしいことかもしれません。
しかし、シナジーには「アナジー」と呼ばれる対義語があるように、2つ以上のものを組み合わせた時に、必ずしも相乗作用が産まれるわけではないのです。
相性の悪いもの同士が組み合わさってしまうと、お互いに足を引っ張りってしまい、かえって効果が落ちてしまうこともあります。
そのような状態に陥ってしまうことをシナジーの対義語で「アナジー」と呼びます。
ビジネスシーンにおいても、何でも統合することが正解ではなく、相互作用した時にマイナス効果を生み出すことも考慮しなければならないんですね。
シナジー効果を生み出す際には、いかにアナジーを回避するかについても重要視されています。
以上が「シナジー」という言葉の意味についてでした。
注目記事
他にも、こんな雑学がお勧めです。
「やぶさかではない」の正しい意味と語源、使い方とは!?
シャベルとスコップの違い、説明できますか?
CD-Rの音楽用とデータ用の違いって?
まとめ
「シナジー」とは「相乗作用、共同作用」「経営戦略において、各部門や部署などの機能を重層的に活用し、利益を相乗的に生み出すこと、またその効果」という意味である。
二つ以上の要因が合わさった時に「1 + 1」が3や4になるような効果を生み出すことを「シナジー効果」と呼ぶ。
逆に相性の悪いもの同士が組み合わさってしまった場合に、足を引っ張り合い、マイナス効果を生み出してしまうことをアナジーと呼ぶ。
シナジー効果を生み出そうとする場合には、いかにアナジーを回避するかについて考えることも重要である。