ファイヤーホールドはウソ情報、三角折りは不快に思う人が多数。

今回は「ファイヤーホールドはウソ情報」ということで、トイレットペーパーにまつわる雑学です。
皆さんも外出時にトイレに入った時に、トイレットペーパーが三角折りになっているのを一度は見たことがあるかと思います。

この三角折りが「ファイヤーホールド」という名前であるという情報が出回っていますが、実はウソ情報なんです。
それでは、何が発端となってこのようなウソ情報が広まってしまったのでしょうか?

ファイヤーホールドはウソ情報

それではさっそく「ファイヤーホールド」というウソ情報がどこから始まったのかについて解説します。

きっかけはテレビ

最初に「ファイヤーホールド」という単語が広まったきっかけはテレビでした。
テレビ番組内では「アメリカがトイレに入っている最中に緊急出動となった時、素早くトイレットペーパーを取り出すために始めた」と紹介されました。

それでは、実際にアメリカの消防士の間でこのような文化があるのかというと、全く存在しないそうです。
また、消防士以外の職業についてもトイレットペーパーを三角折りにすることはなく、そもそもアメリカ全体で見かけない文化なんですね。

そもそも、アメリカではトイレットペーパーを取り出す際に、手前から巻くのではなく、奥から巻いて取り出すようになっています。
そのため、トイレットペーパーを三角折りする意味が無いですし、ファイヤーホールドという文化はより考えにくいのです。

日本で始まったのはいつごろ?

それでは日本でトイレットペーパーの三角折りがいつ頃なのかというと、1960年代だったとされています。
諸説ありますが、最初に三角折りを始めたのは銀座クラブのホステスだったという説があります。

そのホステスは折り紙が好きだったため、トイレットペーパーを折り紙に見立てて三角折りにしたことがきっかけでした。
また、最初に三角折りを始めたのはビジネスホテルチェーンの清掃員だったという説もあります。

清掃員がトイレの清掃済みのサインとして、トイレットペーパーを三角折りにしたのがきっかけだったとされています。
現在でもホテルや喫茶店などでは、清掃済みのサインとして清掃員やスタッフが三角折りをしていることが多いですよね。

どちらの説も根拠はありませんが、いずれにしても日本では相当昔から三角折りの文化があったことがわかります。

不快に思う人が多い

トイレットペーパーの三角折りについては実は不快に思う人が多いようです。
「三角折りについてどう思う?」という調査では、三角折りに不快感を覚える人がなんと60%以上という結果になりました。

理由は単純で「不潔」と感じてしまうからなんですね。
確かに、どこの誰かもわからない人が用を足した後に、洗っていない手で三角折りされても不潔に感じてしまいますよね。

また、素人が作った三角折りは綺麗な三角になっておらず、逆に不潔に感じてしまうという意見もあるようです。
三角折りを清掃済みのサインとしているトイレもあり、ややこしくなってしまうことから、関係の無い第三者は勝手に三角折りをしない方が無難でしょう。

以上がトイレットペーパーの三角折り「ファイヤーホールド」にまつわる雑学でした。


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まとめ

トイレットペーパーの三角折りを「ファイヤーホールド」と呼ぶのはウソ情報である。
アメリカの消防士の間で行われている習慣としてテレビで紹介されたが、実際にアメリカにそのような習慣がある事実はない。
日本では1960年代に折り紙好きの銀座のホステスが考案したという説や、ホテルの清掃員が清掃済みのサインとして始めたという説がある。
衛生的な理由から三角折りを不快と感じる人も多いため、従業員や清掃員以外は三角折りをしない方が良い。