鼻の穴が二つあるのはなぜ?実は異性を見つけるためだった。

今回は「鼻の穴が二つあるのはなぜ?」ということで、匂いにまつわる雑学を紹介します。
普段は考えたことも無いかもしれませんが、実は鼻の穴が二つあるのは異性を見つけて子孫を残すためだったのです。

鼻の穴が二つあるのはなぜ?

それでは、さっそく人間に鼻の穴が二つある理由について解説していきます。
現在の人間は日常生活を送る上で、そのほとんどを視覚に頼って生きるほど視覚が優れています。

素敵な異性を見つける際にも、まずは相手の容姿を目で見て確認しますし、最初に匂いを嗅ぐなんて人はいないですよね。
しかし、人間の祖先の生き物はそれほど視覚が発達していなかっため、嗅覚を頼りに生活を送っていました。

異性を見つけるため

人間の祖先は現在の人間よりも遥かに嗅覚が優れていたため、食べ物を探すのも嗅覚を頼りにしていました。
そして、生き物としての本能である「子孫を残すための異性を探す」のも嗅覚を頼りにしていたのです。

実際に、人間以外の動物を見てみると、自分の身体から匂い=フェロモンを出して自分をアピールする動物はたくさんいますよね。
それほどに匂いは重要な情報であり、異性を見つけるために欠かせないものだったのです。

例えば、鼻の穴が二つあると、右の鼻の穴の方が匂いが濃く、左の鼻の穴の方が匂いが薄く感じられた場合、匂いの元が右側にあることがわかりますよね。
このように、鼻の穴が二つあると、より詳細に匂いの情報をキャッチすることができるのです。

元々は鼻の穴が四つだった

また、更に祖先を辿っていくと、人間の鼻の穴は四つだった時期もあったことがわかります。
現在地球上にいる生命は、元を辿ればすべて海の中で生まれて進化したものです。

つまり、人間の最も古い祖先は海の中で生活していたことになりますよね。
太古から海の中で生活していた魚類は鼻が変化していないため、実はいまだに鼻の穴が四つ存在しています。

水の入り口である鼻の穴と出口である鼻の穴が左右についているため、現在でも鼻の穴が四つなんですね。
魚は入口の鼻の穴から入ってきた水から匂いを探知し、出口の鼻の穴へと送り出すことによって効率よく匂いを嗅いでいるそうです。

鼻の穴が四つだったころの名残り

実は現在の人間にも鼻の穴が四つだったころの名残りが、身体にしっかりと残っています。
魚類の入り口の鼻の穴が人間の現在の鼻の穴に該当し、魚類の出口の鼻の名が人間では目の「涙点」に該当します。

人間の涙点は鼻涙管に繋がっており、鼻涙管はそのまま鼻の穴へとつながっています。
涙を流した時に鼻水が垂れてくるのは、この鼻の穴の名残りである涙点がそのまま鼻の穴に繋がっているからなんですね。

また、人間が受精卵となって赤ちゃんが形作られていく時に、最も最初に発達するのが「鼻」となっています。
これも、人間の祖先となった生き物が嗅覚を頼りに生きていたことの名残りだと考えられています。

以上が人間の鼻の穴が二つある理由についてでした。


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まとめ

鼻の穴が二つある理由は人間の祖先の生き物が、視覚ではなく嗅覚を頼りにしていたからだと考えられている。
視覚が現在の人間ほど優れていないため、食べ物を探すのも、子孫を残すために異性を探すのも鼻が頼りになっていた。
鼻が二つあることにより、よりたくさんの匂いの情報がキャッチできることから、鼻の穴が二つになったと考えられている。
また、更に祖先をさかのぼっていくと、海の中にいる生物は進化していないことから、鼻の穴が四つあるということもわかる。