今回は「梅・桃・桜の違い」ということで、花にまつわる雑学を紹介します。
春になると様々な花が咲きますが、特に「梅・桃・桜」の3種類は色合いも似ていて見分けづらいかもしれません。
確かに、普段からあまり花を観察しない人にとっては見分けづらいものですが、特徴さえ分かってしまえば「梅・桃・桜」を簡単に見分けることが出来ます。
見分け方を学んで観察してみると、今まで「桜」だと思っていたものが、実は「梅」や「桃」だった!なんてこともあるかもしれませんね。
梅と桃と桜の特徴とは?
それではさっそく梅と桃と桜の違いについて解説していきます。
まずは「桜」「梅」「桃」のそれぞれの特徴についてです。
桜の特徴
桜はバラ科モモ亜科スモモ属の落葉樹の総称です。
梅や桃と比べると、日本全国に最も植えられているのが桜なんですね。
桜の花びらは先端が割れているという特徴があり、花柄(かへい)が長いことも特徴となっています。
また、花芽が房状となって咲くことから、満開の時期には枝や幹が覆われて見えなくなるぐらいの量の花が咲きます。
花びら以外の部分では、木の幹が横縞模様となっていて、濃い茶色となっているのも特徴です。
梅の特徴
続いて梅についてですが、梅はバラ科サクラ属の落葉高木のことです。
梅の花びらは先端が丸くなっていて、花柄(かへい)が短いことが特徴となっています。
花芽が1節に1つしかつかないことから、桜や桃と比べてもボリューム感が無く、すぐに見分けることが出来ると思います。
木の幹はゴツゴツとして荒れており、幹の表面はザラザラになっていることも特徴の一つです。
また、梅に関しては桜や桃と違って独特な匂いを発していることから、木に近づけばすぐにわかることも特徴ですね。
余談ですが、花見はもともとは桜の花を見るイベントではなく、奈良時代には梅の花を見るイベントだったそうです。
桃の特徴
最後に桃についてですが、桃はバラ科モモ属の落葉小高木のことです。
桃の花の花びらは桜と同じように尖っていますが、桜とは違って割れていないのが特徴となっています。
また、花柄(かへい)が短く花芽が1節に2つという特徴もありますが、桜と似ていることから遠くから見て判断することは難しいかもしれません。
しかし、木の幹には薄い斑点模様があるなど、桜とは違う部分もあることから、よく観察することで見分けることが出来ます。
梅と桃と桜の違いと見分け方
梅と桃と桜の特徴を踏まえて、それぞれの違いと見分け方について解説していきます。
見た目の違い
まず、見た目の違いによる見分け方ですが、一番簡単なのは花びらを見ることです。
桜は先端が二つに分かれていて、桃は先端が尖っており、梅は花びらが丸いなど、それぞれにかなりの特徴があります。
地面に落ちている花びらを観察するか、咲いている花を直接観察することで簡単に見分けることが出来ます。
また、花の咲き方もそれぞれ独特で、桜が房状、桃は1節に2つ、梅が1節に1つ、というように咲いていますよね。
そのため、咲いている花の根本の部分を観察することによって簡単に見分けることが出来ます。
また、梅は花が散ってから葉っぱが出てくるため、葉っぱが無ければ梅とすぐに判断することも出来ます。
開花時期の違い
続いて「開花時期」による違いと見分け方です。
開花の順番は梅、桃、桜となっていて、梅は早ければ1月下旬から開花が始まります。
そのため、まだ雪が降っているのにも関わらず梅の開花が始まり、雪が積もった梅がニュースに流れることがありますよね。
次に開花が早いのが桃であり、早ければ2月下旬ごろから開花します。
最後に開花するのが桜であり、3月上旬から開花が始まることから、3月下旬~4月上旬に見ごろを迎えて花見シーズンとなります。
このように、開花時期が違うことから、直接花びらなどを観察しなくても、時期を考えてなんとなく梅、桃、桜を見分けることも出来るのです。
以上が「梅・桃・桜の違い」についてでした。
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まとめ
桜には花びらの先端が分かれていて、房状に花を咲かせる特徴があり、満開になると枝や幹が見えなくなぐらい花に覆われる。
梅には花びらが丸く、1節に1つしか花が咲かないという特徴があり、独特の匂いを持っていることから、近づくだけで梅と判断することが出来る。
桃には花びらの先端が尖っていて、1節に2つの花が咲くという特徴がある。
開花時期などの違いもあるが、花びらの形や花の咲き方の違いを観察するだけで、簡単に見分けることが出来る。