桃太郎の雑学まとめ!なぜ鬼退治のお供が犬、猿、キジだった?

今回は「桃太郎の雑学まとめ」ということで、桃太郎にまつわる雑学を紹介します。
実は桃太郎には意外と知られていない面白い雑学がたくさん隠されています。

例えば、なぜ鬼退治のお供として連れて行った仲間が犬、猿、キジだったのかをご存じでしょうか?
また、桃太郎が桃から生まれた設定は後付けされたもので、実際には桃から生まれた訳ではなかったのです。

桃太郎の雑学まとめ

それではさっそく桃太郎にまつわる面白い雑学を紹介していきます。

お供が犬、猿、キジだった理由

桃太郎が鬼退治に連れて行った旅のお供は「犬」「猿」「キジ」ですよね。
しかし、鬼と戦うメンバーとしてはちょっと物足りないというか、あんまり強そうに見えないお供ですよね。

鬼と戦うのであれば、熊や牛、狼などをお供に連れて行った方が活躍してくれる気がします。
それではなぜ「犬」「猿」「キジ」となったのかというと、「鬼門」に関係があります。

「鬼門」とは方角的には北東であり、鬼や邪気などが出入りする方角だとされています。
そして、その反対の方角である南西が「裏鬼門」と呼ばれていて、裏鬼門に位置している十二支が「戌(犬)」「申(猿)」「酉(鳥)」なのです。

そのため、裏鬼門に位置する動物が鬼退治のお供として抜擢されたとされているんですね。
また、桃太郎のモデルとなった吉備津彦命の三名の家来、「犬飼部 犬飼健」「猿飼部 楽々森彦」「鳥飼部 留玉臣」を由来としている説もあります。

実は桃から生まれていない

桃太郎は桃から生まれたため「桃太郎」だとされていますよね。
しかし、これは童話向けに改変された内容であり、元々は桃太郎は桃から生まれた訳ではなかったのです。

本来の桃太郎は、不老長寿の桃を食べたおじいさんとおばあさんが若返って子作りをして、その結果産まれてきたんですね。
桃太郎に限った話ではありませんが、実は昔話や童話は後になってから改変されているものも多いのです。

桃太郎にはモデルがいる

実は桃太郎は「吉備津彦命(きびつひこのみこと)」がモデルだとされています。
吉備津彦命は紀元前の人物で、現在の岡山県や広島県、兵庫県などの地域を統治していたとされています。

なぜ吉備津彦命が桃太郎のモデルだとされているのかというと、吉備津彦命が統治していた地域を荒らしていた朝鮮人を退治したことに由来しています。
朝鮮人は「鬼ノ城」という場所を拠点として各地を荒らしまわっていたため、朝鮮人退治が鬼退治として童話になったということですね。

また、実は朝鮮人は悪さなどをしておらず、優れた製鉄技術を持っていたとされています。
そして、その製鉄技術を自分のものにしようとして朝鮮人を倒し、その後、美談として語られるように改竄したという説も残されています。

なぜ桃という果物が選ばれたのか

他にも様々な果物があるにも関わらず、なぜ果物が選ばれたのかについてです。
桃が選ばれた由来は古代中国にあり、古代中国では桃といえば邪気を祓って、不老長寿を与えることの出来る植物だと信じられていました。

中国と親交が深かった日本も影響を受けて、桃は「邪気を祓うもの=鬼などの災いを祓う」ということで、桃太郎になったとされています。

桃太郎には続編がある

桃太郎は鬼退治をして財宝を取り返し、めでたしめでたしと思いきや、実は続編が存在しています。
桃太郎の続編だとされる物語のタイトルは、1779年に誕生した「桃太郎元服姿」と言います。

「桃太郎元服姿」では財宝をすべて奪われてしまった鬼が桃太郎に復讐をしようとして、桃太郎のところへ娘を送ります。
鬼の娘は財宝を奪い返すために送られましたが、最終的には桃太郎のことを好きになってしまいました。

そして、騙して財宝を奪い返そうか悩んだ結果、最後には自殺してしまうという何とも悲しい物語となっています。
続編にしてはかなり後味の悪い結末ですし、鬼退治をしてめでたしで改めて良かったと思いますよね。

以上が「桃太郎の雑学まとめ」についてでした。


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まとめ

桃太郎のお供が「犬、猿、キジ」だった理由は、鬼門に対して裏鬼門に位置する十二支が「戌(犬)」「申(猿)」「酉(鳥)」だったからだとされている。
また、桃太郎は桃から生まれた訳ではなく、桃を食べて不老長寿となって若返ったおじいさんとおばあさんが子作りをして産まれたとされている。
桃太郎のモデルとなった人物は、紀元前に実在した「吉備津彦命(きびつひこのみこと)」だとされている。
桃は中国で古来より邪気を祓って、不老長寿を与えることの出来る植物だと信じられていたため、日本でも影響を受けて桃太郎となった。
また、桃太郎には退治された鬼が娘を送り込み、財宝を奪い返そうとする続編がある。