今回は「フリーターには年齢制限がある」ということで、フリーターにまつわる雑学を紹介します。
就職氷河期などにはフリーターの人口がかなり増えたとされており、現在では正規社員と非正規社員の賃金の差が問題視されていますよね。
そんな「フリーター」についてですが、実は年齢制限があるってご存じでしたか?
そもそもフリーターという言葉はいつから使われ始めたものなのか、その語源などについても解説していきます。
フリーターには年齢制限が存在する
それではさっそく「フリーターの年齢制限」について解説していきます。
実は正社員ではない誰もがフリーターという訳ではなく、35歳を超えるてしまうとフリーターではなくなってしまうのです。
そのため、フリーターの年齢制限は34歳までとなっているんですね。
35歳以上になってしまうと、世間的には「無職」または「日雇い労働者」となってしまいます。
フリーターの定義
続いて「フリーターの定義」について解説していきます。
厚生労働省から発表されている定義によると、フリーターは「中学校を卒業して義務教育課程を修了した15歳から34歳までの若者」となっています。
そして、正社員や正職員以外の雇用形態で働いている人のことをフリーターとして扱うとしています。
フリーターといえばアルバイトやパートタイマーをイメージされる方も多いかもしれません。
しかし、「正社員や正職員以外の雇用形態」と定義づけられていることから、契約社員や派遣社員などもフリーターに含まれるのです。
また、現在就業していない人についても、アルバイトやパートタイマーなどの仕事を希望する人はフリーターに含まれます。
ちなみに、15歳以上でも高校や大学、専門学校に通っている人は「学生」となるため、についてはフリーターには含まれません。
35歳以上になってフリーターじゃなくなったとしても、国からの待遇が変わる訳ではありませんが、完全に「若者」としては扱われなくなるということですね。
フリーターの語源
続いて「フリーター」という言葉の語源について解説していきます。
フリーターという言葉が誕生したのは1980年代のことでした。
当初は「フリーアルバイター」と呼ばれていましたが、アルバイト情報誌の「フロムエー」でフリーアルバイターを省略して「フリーター」と掲載したのが始まりでした。
その後、フリーターという言葉は全国的に普及して定着することとなったため、1991年には広辞苑にも掲載されました。
「フリーアルバイター」という言葉の語源は、時間的な自由と意味で英語の“free”、ドイツ語で労働を意味する“Arbeit”、英語で~する人を意味する“er”を繋げたことにあります。
そのため、フリーアルバイターという言葉は和製英語であり、もちろんフリーターも和製英語であることから、海外では通じません。
そのため、海外へ渡航する際の入国審査の職業欄に「フリーター」と書いても受理されないため注意が必要です。
日本での「フリーター」については、英語では「パーマネント・パートタイマー」と呼ばれています。
以上が「フリーターには年齢制限がある」についてでした。
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まとめ
フリーターには34歳までという年齢制限があるため、35歳以上はフリーターではなく「無職」または「日雇い労働者」となる。
厚生労働省から発表されたフリーターの定義によると、フリーターは中学校を卒業して義務教育課程を修了した15歳~34歳の若者とされている。
また、正社員以外はフリーターとなるため、契約社員や派遣社員についてもフリーターに含まれている。
フリーターはフリーアルバイターを省略した和製英語であり、海外ではフリーターという言葉は通じない。