マナーとエチケットの違いとは?意味や使い方を簡単に解説。

今回は「マナーとエチケットの違いとは?」ということで、礼儀作法にまつわる雑学を紹介します。
皆さんも普段から食事の際には「マナー」や、食後の口臭予防などの「エチケット」を気にかけているかと思います。

しかし、マナーとエチケットという言葉の違いについては、意外に理解されている方って少ないんですよね。
微妙なニュアンスの違いなのですが、今回は意味や使い方も含めて簡単に解説していきます。

マナーとエチケットの違いとは?

マナーエチケット
それではさっそくマナーとエチケットの違いについて解説していきます。
マナーとエチケットという言葉の使い分けが難しい理由は、それぞれの言葉の意味を調べてみるとわかります。

実は日本語訳は同じ意味

まずは「マナー」という言葉の意味についてですが、辞書では以下のように解説されています。

・礼儀作法、礼儀、態度

続いて「エチケット」という言葉の意味は、辞書で以下のように解説されています。

・礼儀作法

このようにどちらにも「礼儀作法」という意味が含まれており、完全に意味が重複していることから、使い分けに困ってしまうんですね。
意味が同じことから厳密な定義や使い分けが存在している訳ではありませんが、おおまかなニュアンスの違いは存在しています。

続いて、マナーやエチケットという言葉について、それぞれの意味や使い分け方について解説していきます。

マナーとは?

マナーとエチケットの違い
まずは「マナー」について解説していきます。
マナーは日本では「礼儀作法」という意味で使われることが多く、かなり広範囲で使われている言葉です。

あくまで「作法」であるため、「ルール」や「規則」のように絶対に守らなければならないものではありません。
そのため「守ることが望ましい決まり事」というニュアンスで使われています。

例えば「テーブルマナー」というものについても、守ることが望ましい作法ではありますが、絶対に遵守しなければならないルールという訳ではありませんよね。
ちなみに、マナーという言葉の語源は英語となっています。

エチケットとは?

続いて「エチケット」について解説していきます。
エチケットについても「礼儀作法」という意味になりますが、マナーよりも限定的な範囲で使われる言葉です。

マナーは「行動規範」のような言葉でしたが、エチケットは「相手への心遣い」といったニュアンスで使われる言葉なんですね。
また「相手を不快にさせない行動」などもエチケットであり、どちらかというと「相手」がいる場合に使われることが多いようです。

例えば、食事中に汚い話をしたり、食べ物を口に入れながら話したり、口を開けて咀嚼音を立てながら食事をすると相手が不快な思いをしますよね。
これらの「相手を不快にさせないように思いやること」こそがエチケットなのです。

また、食後に歯磨きや口臭ケア用品を使うことによって口臭予防することなども、エチケットの一種と呼べますよね。
マナーは英語が語源の言葉でしたが、エチケットについてはフランス語が語源の言葉です。

元々はフランスの宮廷に訪れた際に守らなければならない行動規範を「エチケット」と呼んでいました。
大まかなマナーとエチケットの違いや使い分け方についてご理解頂けたのではないでしょうか?

普段から周囲に気を遣ったり、相手を思いやって行動することは大切なことなので、社会人であればマナーやエチケットは必ず身に付けるようにしましょうね。
以上が「マナーとエチケットの違い」についてでした。


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まとめ

「マナー」と「エチケット」はどちらも「礼儀作法」という意味であることから、大まかなニュアンスの違いで使い分けられている言葉である。
マナーは必ず守らなければならないルールなどではなく、できれば守ることが望ましい決まり事という意味で使われている。
エチケットについては「相手を不快にさせない思いやりのある行動」を意味し、マナーよりも限定的な場面で使われる言葉である。
マナーは英語が語源だが、エチケットはフランス語が語源で、元々はフランスの宮廷で守らなければならない行動規範のことを意味する言葉だった。