おやつの語源はお菓子ではない!昔は普通の食事のことだった。

今回は「おやつの語源」ということで、おやつにまつわる雑学を紹介します。
現代では「おやつ」といえば甘いお菓子のことを想像する人がほとんどですよね。

しかし、おやつの語源について調べてみると、おやつは元々は甘いお菓子のことではなく、軽い食事を意味する言葉だったのです。
いつごろから「おやつ」という言葉が使われるようになったのか、そのルーツなどについても解説していきますね。

おやつの語源はお菓子ではない!

おやつ語源
冒頭でも解説しましたが、昔の「おやつ」は甘いお菓子を意味する言葉ではなく、軽い食事を意味する言葉でした。
現代の日本人の食生活は一日三食となっていますが、昔の日本人は一日二食の食生活を送っていました。

基本的には朝食を食べて農作業などの仕事をして、夕食を食べるという食生活でしたが、小腹が空いた時に軽い間食を取ることもあったそうです。
そして、日中に小腹が空いた時に食べられていた食事のことを「おやつ」と呼んでいたんですね。

なぜ「おやつ」と呼ばれるようになったのかというと、間食を取る時間帯が語源となっています。
昔は2時~4時の時間帯の時を「八つ時(やつどき)」と呼んでいました。

「八つ時(やつどき)」に食べられる食事だったことが語源となって「おやつ」となったんですね。
当時のおやつは普通の食事のように一食をしっかりと食べるというよりは、夜までお腹を持たせるための軽い食事でした。

おやつが登場したのは江戸時代

おやつが食べられるようになったのは江戸時代になってからのことでした。
それまでは一日二食が当たり前でしたが、江戸時代の中期を迎えると、段々と食生活が一日三食へとシフトしていったそうです。

おやつの文化が根付いた理由

おやつ語源
江戸時代を迎えた日本でなぜ「おやつ」という文化が根付いたのでしょうか?
その理由は「活動時間が長くなった」と「生活が豊かになった」の二つだと考えられています。

活動時間が長くなったから

一つ目の「活動時間が長くなったから」という理由についてですが、昔の日本人は現代の日本人よりも活動時間が短かったのです。
現代は電気が普及していることから、夜でも当たり前のように街中が明るいため、昼夜問わずに活動が出来ます。

しかし、昔は電気などがなく、日中の明るい時間にしか活動で聞かなかったため、活動時間が短かったのです。
江戸時代の中期を迎えると、ろうそくや提灯(ちょうちん)などが庶民の間にも普及していきました。

そのため、夜になっても街中は比較的明るくなったため、活動する時間が伸びたんですね。
活動する時間が増えるということはそれだけエネルギーを使いますし、「おやつ」などを食べてエネルギーを補給する必要が出来たのです。

生活が豊かになったから

また、生活が以前よりも豊かになったことも理由に挙げられます。
それまでの日本は戦乱の世が続いていたことから、庶民の生活もなかなか安定しませんでした。

しかし、戦乱の世が終われば働き手が増えますし、様々な産業が発展して庶民の生活も豊かになっていったのです。
そのため、食事に使えるお金も増えて流通も安定し、食べ物を手に入れやすくなったのでした。

おやつ=甘い物となった理由

おやつ語源
最後におやつが軽い食事から甘いお菓子を意味するようになっていった理由についてです。
江戸時代の中期には白砂糖の製造法が確立されたことから、多くの和菓子が作られるようになりました。

そのため、街中には大福やまんじゅうといった和菓子を扱うお店がたくさん出店されるようになったんですね。
そして、庶民は間食の時間になると、街中の和菓子屋で軽く食事を取るようになり、いつしかおやつといえば甘いお菓子になっていったのです。

明治時代にはすっかり「おやつ」の文化が定着していたそうですが、この時には現代と同じように「おやつ=甘いお菓子」となっていました。
おやつの時間に甘い物以外を食べていたなんて、とても意外でしたよね。

以上が「おやつの語源」についてでした。


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まとめ

昔の日本人は一日二食という食生活を送っており、二食の間に小腹が空くと間食を取る文化があった。
間食は「八つ時(やつどき)」である2時~4時にとられることが多かったため、これが語源となって「おやつ」と呼ばれるようになった。
おやつが食べられるようになった理由は、夜でも明るくなったことから活動時間が伸びたことと、庶民の生活が豊かになったことが関係している。
江戸時代中期には和菓子屋が数多く出店されるようになったため、おやつに和菓子が食べられるようになり、おやつ=甘いお菓子となっていった。