【2024年】新紙幣の渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎はどんな人物?

今回は2024年度から刷新される新紙幣について解説します。
前回の刷新があったのは2004年のことでしたが、2024年に20年ぶりに紙幣が刷新されることになりました。

新紙幣の一万円札には「渋沢栄一」、五千円札には「津田梅子」、千円札には「北里柴三郎」が採用されることが決定しています。
新紙幣の肖像画に採用された三名がどのような人物なのか、また紙幣が刷新されることになったきっかけについて解説していきます。

新紙幣が発行される理由とは?

2024年新紙幣
まずは「新紙幣が発行される理由や狙い」について解説していきます。
2019年4月現在では新元号の「令和」が発表され、5月1日の改元に向けて話題になっていますよね。

そのため、まず一つ目の理由としては、平成から令和へ改元されるのと共に紙幣も全て新紙幣へと移行することが挙げられます。
また、今回の新紙幣の移行に伴って、最新の偽造防止技術を新紙幣に導入するという狙いもあるようです。

新紙幣の三名はどんな人物?

続いて、新紙幣の肖像画として採用される「渋沢栄一」「津田梅子」「北里柴三郎」がどのような人物なのかを解説していきます。

渋沢栄一

まずは「渋沢栄一」についてですが、歴史の教科書では習わなかった人物ですよね。
渋沢栄一は現在のみずほ銀行である第一国立銀行をはじめとして、数多くの企業を設立した人物として知られています。

また、実業家や東京証券取引所などに携わった経験もあり、実業家としても手腕を振るった経験から「日本資本主義の父」とも呼ばれています。
様々な業種に携わっていたことにも驚きですが、江戸時代末期に生まれたことから、なんと武士を経験したこともあるそうです。

剣術は神道無念流を学び、剣術修行中には勤皇志士の影響を受けて、長州藩と連携して幕府を倒そうとする計画まで立てていたとされています。
しかし、懸命な説得によって思いとどまった後は、江戸幕府最後の将軍である徳川慶喜の幕臣として活躍しました。

津田梅子

続いて「津田梅子」についてです。
津田梅子は日本の女性教育の先駆け的な人物として知られており、女子英学塾(後の津田塾大学)の創立者としても有名な人物です。

明治時代、当時は女性教育がまだまだ発展していない時代でしたが、アメリカへの留学なども経験した人物でした。
アメリカへの留学中には、日本の女性教育の実情を訴える講演などを開き、なんと8,000ドルもの寄付金を集めました。

そして、寄付金から「日本婦人米国奨学金制度」を設立して、帰国後には25人もの日本人女性をアメリカへと留学させたのです。
後にこのアメリカ留学を経験した女性たちは教育者・指導者として活躍したため、津田梅子が女性教育の先駆け的な人物だとされているんですね。

北里柴三郎

最後に「北里柴三郎」についてです。
北里柴三郎は「日本の細菌学の父」と呼ばれており、ペスト菌の発見や、破傷風の治療法を開発するなど、近代医学の発展に貢献した人物として知られています。

現在の東京大学医科学研究所の前身である私立伝染病研究所や、北里大学北里研究所病院を創立したのも北里柴三郎ですね。
また、明治時代には様々な医師会が設立されており、それぞれの医師会が反目し合うなど一枚岩ではありませんでした。

そこで、日本初の全国規模の医師会として大日本医師会が誕生したのですが、その初代会長が北里柴三郎だったんですね。
そして、1923年には現在の日本医師会となって、その後も初代会長として北里柴三郎が運営を続けたのでした。

SNS上での反応

前回の刷新は2004年だったことがつい最近のことのように感じますが、2024年の新紙幣の発行も楽しみですよね。
以上が2024年度から刷新される新紙幣についてでした。


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まとめ

2019年4月9日に、2024年度から新紙幣が発行されることが発表された。
最新の偽造防止技術を新紙幣に導入するという狙いがあり、新紙幣の肖像画に採用されたのは「渋沢栄一」「津田梅子」「北里柴三郎」の三名である。
渋沢栄一は現在のみずほ銀行である第一国立銀行をはじめとして、数多くの企業を設立した人物である。
津田梅子は日本の女性教育の先駆け的な人物として知られており、津田塾大の創立者としても知られている。
北里柴三郎は日本近代医学の発展の貢献したことで知られている。