世界一長い曲の演奏時間は1000年!それでは日本一はどんな曲?

今回は「世界一演奏時間とタイトルが長い曲」ということで、音楽にまつわる雑学を紹介します。
日本を含めて、世界には様々なアーティストがいて、独特な世界観を持った音楽で溢れかえっていますよね。

そんな数ある独創的な楽曲の中でも、今回は「演奏時間の長さ」と「タイトルの長さ」に焦点を絞って調査してみました。
世界一だけではなく、日本一の長さを誇る曲についても紹介していきますね。

演奏時間が長い曲

長い曲
まずは「演奏時間が長い曲」の世界一と日本一についてです。
世界一長い曲については、なんと演奏するのに1000年かかり、2019年現在も演奏され続けています。

世界一は演奏するのに1000年

世界一演奏時間の長い曲はジェム・ファイナーの「ロングプレイヤー」という楽曲で、演奏には1000年掛かります。
2000年1月1日から演奏が始まり、演奏終了の予定は2999年12月31日となっています。

この楽曲の凄いところは、ただ同じフレーズを繰り返しているだけでなく、1000年間常に変化を続けて演奏されるところなんですね。
曲の基盤となる部分は存在しますが、コンピュータ制御によって信じられないぐらい様々なバリエーションを生み出すのです。

そのため、全てのバリエーションを演奏し終えるためには1000年という膨大な時間が掛かってしまうんですね。
2019年現在でもロンドンにある「The O2(ジ・オーツー)」という大規模娯楽施設で演奏されているそうなので、興味のある方は聞きに行ってみてくださいね。

日本一は5年だけど演奏不可能

それでは、日本一演奏時間の長い曲はどれぐらいの長さなのでしょうか?
2019年現在で日本一の演奏時間を誇っている曲は、小杉武久が作曲した「革命のための音楽」という楽曲です。

この楽曲は演奏するために5年かかるそうですが、世界一の1000年に比べると少し短いように感じますよね。
これぐらいの長さなら生きているうちに演奏しきることが可能と思うかもしれませんが、いまだに演奏されたことはありません。

なぜなら、譜面通りに演奏すると、演奏開始直後に片目をえぐり出し、5年後には残った片目をえぐり出さなければいけないからなんです。
こんな怖い楽曲演奏する人なんていないですし、ましてや好んで聞きたい人なんていないですよね。

タイトルが長い曲

長い曲
続いて、タイトルが長い楽曲について解説していきます。

世界一は意外と短い?

まずは世界一タイトルの長い楽曲ですが、1961年にフィリップ・スプリンガーとニタ・ジョーンズによって作曲されました。
世界一タイトルの長い楽曲としてギネスブックに掲載されていますが、文字数は意外と短く103文字となっています。

Green with Envy, Purple with Passion, White with Anger, Scarlet with Fever, What Were You Doing in Her Arms Last Night Blues

もうタイトルというよりは文章って感じがしますよね。
ちなみに、アルバムタイトルの長さの世界一はもっと長く356文字なのですが、邦題にすると「真実」の二文字になってしまうそうです。

When the Pawn Hits the Conflicts He Thinks Like a King What He Knows Throws the Blows When He Goes to the Fight and He’ll Win the Whole Thing ‘Fore He Enters the Ring There’s No Body to Batter When Your Mind Is Your Might So When You Go Solo, You Hold Your Own Hand and Remember That Depth Is the Greatest of Heights and if You Know Where You Stand, Then You Know Where to Land and if You Fall It Won’t Matter, ‘Cuz You’ll Know That You’re Right

日本一はビジュアル系バンド

最後に日本一タイトルの長い楽曲ですが、その楽曲を制作したのは「レム」というビジュアル系バンドでした。
なんとそのタイトルの長さは脅威の517文字であり、もう並の曲の歌詞よりよほど長い文字数となっていますよね。

『“拝啓、大好きなキミへ。誰かに手紙というものを書くのは初めてです。最初で最後の手紙を書きます。キミは覚えていないだろうけど、初めて会った時のこと。涙を見せながら必死に笑顔を作るキミは、どこか寂しくて、奇麗で、僕が生きてきたこの世界のものとは思えないほど繊細でした。それは温かい陽射しのような、優しい春風のような、雨上がりに架かる虹のようで。僕の生きる真っ暗な世界に温もりと色をくれた。キミに触れた時、僕は初めて生きていることを感じることができた。だけど。いつしか僕らは大人になり、キミとの日々はいつからか日常になった。押し殺したはずの真っ黒な渦が世界を飲み込んでいく。苦しくて苦しくて、痛くて辛くて。キミとの思い出が、キミとの日々が色を失っていくのがただ怖かった。だから。僕は僕を終わらせる。温もりが冷めないうちに。色を失わないうちに。キミはきっと勝手だと僕を罵るだろう。でも誰かのために生きるなんて奇麗事、僕には似合わない。僕が色を失わないうちに、温もりを抱いて逝 きたい。生きたいキミと、逝きたい僕。幸せの守り方は一つじゃない。考え方が違うだけ。大好きなキミへ。キミを守れなくてごめん。僕に光をくれてありがとう。先立つ僕を許して。敬具”』

どんな楽曲なのか探してみましたが、ライブ会場限定で配布された音源だったようなので、残念ながら見つけることは出来ませんでした。
バンド自体も2010年には既に解散しているため、もう二度と聞くことは出来ないと思いますが、なんだか余計に気になってしまいますよね。

以上が「世界一演奏時間とタイトルが長い曲」についてでした。


注目記事


他にも、こんな雑学がお勧めです。
カルボナーラの意味や語源由来とは?イタリア風と日本風の違いは?
ハイジャックには意外な語源が存在した
シンデレラのガラスの靴が消えなかった理由とは?

まとめ

世界一演奏時間の長い曲はジェム・ファイナーの「ロングプレイヤー」であり、演奏するためには1000年かかる。
日本一演奏時間の長い曲は小杉武久の「革命のための音楽」だが、譜面通りに演奏すると5年以上かかり、自分の目をえぐる必要があることから演奏されたことはない。
ギネスブックに登録されている世界一タイトルの長い曲はフィリップ・スプリンガーとニタ・ジョーンズにより作曲されたもので、103文字である。
日本一タイトルの長い曲はヴィジュアル系バンドの「レム」によって作曲されたもので、517文字である。