男性も母乳が出ることがある?その仕組みや理由を簡単に解説!

今回は「男性も母乳が出ることがある」ということで、母乳にまつわる雑学を紹介します。
そもそも漢字で「母乳」と書くぐらいですから、母乳は女性からしか出ないものだと考えていませんか?

しかし、なんと男性からも母乳が出ることがあり、場合によっては新生児からも母乳が出ることがあるそうなんです。
なぜ男性からも母乳が出るのか、母乳が作られる仕組みなどもあわせてわかりやすく解説していきますね。

男性も母乳が出ることがある

男性母乳
もしかすると経験がある男性もいるかもしれませんが、男性も母乳が出ることがあります。
この現象は「乳漏症」と呼ばれており、出産や授乳とは無関係に母乳が出てしまう症状のことなんですね。

乳漏症の多くは女性に見られ、出産をしていないのに母乳が出るといった経験をする女性が一定数いるようです。
そして、乳漏症は女性だけではなく、稀に男性にも現れる症状で、時には新生児などにもみられる症状なのです。

母乳の仕組み

そもそも、母乳とはどのような仕組みで出るものなのかご存じでしょうか?
母乳が出る仕組みについては、女性ホルモンが関係しており、女性には「エストロゲン」や「プロラクチン」といったホルモンが分泌されます。

エストロゲンは女性が思春期を迎えると分泌されるホルモンであり、乳房の発達に影響があります。
そして、プロラクチンが母乳の分泌に影響のあるホルモンとなっています。

プロラクチンは通常の場合、女性が出産をした時に脳下垂体から分泌されるホルモンであるため、出産をしていない女性は母乳が出ないのです。
ちなみにですが、母乳は乳房の中にある毛細血管から血液が取り込まれることによって作られています。

なぜ母乳が血液のように赤くないのかというと、毛細血管から血液を取り込む際に赤血球は取り込まないようにしているからなのです。

男性でも母乳が出てくる理由

出産を経験した女性からしか出ない母乳がなぜ男性からも出るのかというと、プロラクチンが関係しています。
もちろん男性の身体にも女性ホルモンは分泌されますし、男性もプロラクチンが分泌されると母乳が出てしまうのです。

出産を経験していない女性にも母乳が分泌されてしまうことがありますが、原因はプロラクチンの分泌によるものなんですね。
ほとんどの場合は身体に問題はありませんが、あまりにも母乳が出るようであれば病気の可能性もあるため、病院で診察を受ける必要があります。

また、冒頭で新生児の身体からも母乳が出ることがあると解説しました。
この現象は「魔女のミルク」とも呼ばれていて、なんと新生児の5%が経験をしているそうなのです。

新生児から母乳が出てきたとしても、身体は正常であるため特に検査や治療の必要はありません。

薬の副作用が関係することも

母乳の分泌については、薬の副作用が関係していることもあります。
精神科で処方される薬に「スルピリド(別名:ドグマチール)」と呼ばれるものがあります。

そこまで強い薬ではないため、内科などでも処方されることのある薬ですが、副作用でプロラクチンが分泌されてしまうのです。
もちろん全員ではありませんが、この副作用によって母乳が出てしまう、あるいは乳腺が張ってしまうこともあるそうなんですね。

薬の副作用については処方時に説明されたり、処方箋に書いてるものですが、まさか母乳が出るなんて考えていないことから驚く方も多いそうです。
副作用で母乳が分泌されているのであれば、薬の服用を停止することによって身体は元の状態へと戻ります。

以上が「男性も母乳が出ることがある」についてでした。


注目記事


他にも、こんな雑学がお勧めです。
食卓用ナイフの刃先が丸い意外な理由
ワイシャツの裾は、なんであんな形をしているの?
タコの性別を簡単に見分ける方法、実は吸盤を見るだけ。

まとめ

母乳は「プロラクチン」と呼ばれるホルモンが脳下垂体から分泌されることにより生成されている。
通常は出産することによって分泌されるホルモンだが、稀に男性にも分泌されることがあるため、男性も母乳が出ることがある。
あまりにも母乳が止まらないという場合には、ホルモン異常が考えられるため、病院へ行く必要がある。
また、薬の副作用によってプロラクチンが分泌されることもあり、その際には病院からも説明がある。