今回は「アライグマの肉はどんな味?」ということで、アライグマにまつわる雑学を紹介します。
皆さんは「ジビエ料理」という言葉を耳にしたり、もしくは食べたりした経験はあるでしょうか?
アライグマのお肉についてもジビエ料理の一種なのですが、食べたことない人にとってはどんな味なのか気になりますよね。
「そもそもアライグマって食べられるの!?」という方も多いと思いますので、ジビエ料理について簡単に解説していきます。
ジビエとは?
まずは「ジビエ」という言葉について解説していきます。
「ジビエ」はフランス語が語源となっている言葉であり、狩猟をして得た野生の鳥獣の肉を食べるという意味の言葉なんですね。
ジビエは魚が食文化の中心だった日本ではあまり見られませんでしたが、ヨーロッパでは貴族を中心にして楽しまれていたそうです。
また、狩猟を行えるのは自分の領地を持った上流貴族のみだったため、ジビエ料理は非常に貴重なものだったとされています。
2019年現在の日本では11月15日~2月15日まで狩猟が解禁されており、ジビエを楽しめるお店も見られるようになってきました。
日本では料理のために狩猟を行っているというよりは、あまりにも野生の鳥獣が増えてしまったため、その数を減らすために狩猟が行われています。
特に農林業については野生鳥獣による被害が深刻化してきているため、狩猟をして少しでも数を減らさないといけないんですね。
そして、狩猟によって捕獲された野生鳥獣をジビエ料理として提供することにより、少しでも資源を有効活用するようにしているのです。
日本では特にシカやイノシシが多く捕獲されているため、ジビエ料理に使われる食材も鹿肉や猪肉が定番となっています。
しかし、他にもウサギやカモ、ハクビシンといった動物も狩猟され、ジビエとして提供されることがあります。
アライグマの肉はどんな味?
続いて、アライグマの肉はどんな味がするのかについて解説していきます。
ジビエ料理として提供される猪などのイメージから、アライグマの肉も臭みが強いと思われるかもしれません。
しかし、アライグマの肉はジビエの中でも獣臭さがなく、あっさりとした味わいをしているのです。
特に赤身の部分は食べやすく、食感も柔らかいことから、牛や豚というよりは鶏肉に近いお肉となっています。
また、食べられる部位が多いのが特徴で、消化器官以外の部位はほとんど食べることが出来ます。
皮下脂肪も多く蓄えていることから、脂肪の部分はプルプルとしており、コラーゲンがたくさん含まれています。
狩猟が解禁されるシーズンが11月15日~2月15日となっているため、新鮮なアライグマの肉を食べたい場合はこの時期になります。
気になった方は、ぜひ地域のジビエ料理を提供しているお店を探してみてくださいね。
アライグマは意外と狂暴
アライグマのその可愛い見た目から、アライグマのお肉を食べることを躊躇してしまう方もいるかもしれません。
しかし、アライグマは外来種であり、人間が野放しにしてしまった影響から、現在では47都道府県全てで確認されるようになりました。
そして、他の害獣と同様に農作物を荒らして回り、農林業に被害を与えています。
また、可愛い見た目とは裏腹に気性が荒く、狂暴な性格をしていることから、人間に噛みついたり引っかいたりすることもあるのです。
このように、意外と狂暴で人間にもなつかないことからペットとして飼えなくなり、野に放って野生化していった経緯もあります。
ちなみにアライグマといえば「ラスカル」ですが、ラスカルにも「悪党」という意味があるそうです。
以上が「アライグマの肉はどんな味?」という雑学でした。
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まとめ
ジビエはフランス語が語源となっている言葉で、狩猟によって得た野生動物の肉を食べることを意味する。
日本ではあまり見られないが、ヨーロッパの貴族階級の間では昔から楽しまれてきた食文化である。
アライグマは他の動物の肉に比べてかなりあっさりとしており、獣臭さもほとんどない。
また、肉も柔らかいことから、ジビエ料理の中でもかなり食べやすいものに分類される。