ブルボンの社名の由来は?実はコーヒー豆が関係していた。

今回は「ブルボンの社名の由来は?」ということで、社名にまつわる雑学を紹介します。
ブルボンといえば日本では知らない人がいないほど有名なお菓子メーカーの一つですよね。

「アルフォート」などを始めとして「ルマンド」「ルーベラ」「ホワイトロリータ」など、皆さんもブルボン社のお菓子を一度は口にしたことがあるはずです。
しかし、ブルボンの社名を聞いたことがあっても「ブルボンの社名の由来」については、ほとんどの人に知られていません。

ブルボンの歴史は長い

ブルボン由来アルフォート
実はブルボン社については、最初から会社名がブルボンだった訳ではありませんでした。
まずは、現在の「ブルボン」という会社名になるまでの経緯や歴史について解説していきますね。

ブルボン社の前身である「北日本製菓商会(きたにほんせいかしょうかい)」が設立されたのは1924年(大正13年)のことでした。
そのため、ブルボン社は2024年には設立から100周年を迎えるとても歴史の長い企業なんですね。

そして、同じ年には「北日本製菓株式会社」と社名を改めて、朝鮮半島が日本の領地だった時代には、朝鮮半島にまで商品が流通していたようです。
設立当初からお菓子の製造・販売を行っており、創業者である吉田吉造氏が製菓会社を立ち上げたきっかけは関東大震災だったそうです。

関東大震災が発生した際には、その影響から地方へのお菓子の供給が全てストップしてしまいました。
そのため、例えそのような災害が起きてもお菓子の供給が止まらないように、地方にもお菓子を量産できる工場を作ることが目的で創業を決意したんですね。

何度も社名が変わっている

実はブルボンという社名になるまでに、何度も社名の変更が繰り返されていました。
1952年には「北日本食品工業株式会社」となり、1989年にはようやく現在の「ブルボン」という会社名になったんですね。

そのため「北日本製菓商会→北日本製菓株式会社→北日本食品工業株式会社→ブルボン株式会社」と3回も社名が変更されているのです。
設立当初はビスケットの製造・販売を行っていましたが、翌年にはドロップの製造・販売を開始しました。

その後もチューインガム、タバコ菓子、米菓など様々なお菓子の製造・販売に着手しました。
そして、戦後には現在も売られている「ルマンド」「ルーベラ」「ホワイトロリータ」などのロングセラー商品を誕生させたのです。

ブルボンという社名の由来は?

ブルボン由来アルフォート
それでは、なぜ1989年には「ブルボン」という社名に変更されたのでしょうか?
「ブルボン」という言葉が初めて商品名に利用されたのは、意外にもインスタントコーヒーでした。

昭和20年代には「ブルボンコーヒー」と呼ばれるインスタントコーヒーが販売されていましたが、ブルボン島(現・レ ユニオン島)で採れたコーヒー豆を使っていたことが由来だったんですね。
そして、洋菓子の製造・販売が多くなってきてからは、洋菓子にブルボンという言葉の響きがぴったりだったことから、「ブルボン」が商標登録されました。

元々は登録された商標でしかありませんでしたが、1989年には会社名と商標名を統一して「ブルボン株式会社」となったのです。
大元の由来を辿れば、コーヒー豆の採れた島の名前が由来となっていたのでした。

以上が「ブルボンの社名の由来は?」についてでした。


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まとめ

ブルボンは1924年に設立され、元々は「北日本製菓商会」として誕生し、その後「北日本製菓株式会社」となった。
その後も社名が変更された時期があり、1952年には「北日本食品工業株式会社」となっていた。
1989年には現在の社名である「ブルボン」となったが、元々は「ブルボン」は洋菓子製品のブランド名に使われていた。
「ブルボン」というブランド名については、昭和20年代にブルボン島で採れるコーヒー豆を使って、インスタントコーヒーを販売していたことが由来となっている。