フォアグラの意味と語源、元々はフランス語が由来となっている。

今回は「フォアグラの意味と語源」ということで、フォアグラにまつわる雑学を紹介します。
普段からフォアグラを食べる機会が少ないことから、そもそもフォアグラが何なのかを知らない人も多いようです。

また、フォアグラという言葉の意味と語源についても意外と知っている人がいないんですよね。
フォアグラがどのようにして製造されるのかも併せて、フォアグラについて詳しく解説していきます。

フォアグラとは?

フォアグラ意味
まずは「そもそもフォアグラとは何なのか?」について解説していきます。
フォアグラはキャビアやトリュフと並んで、世界三大珍味の一つとして数えられています。

ほとんどの人がご存じかと思いますが、フォアグラはガチョウやアヒルなどの肝臓を食材にしたものなんですね。
ガチョウやアヒルなどに沢山の餌を与えて、肝臓を肥大化させることによって製造されています。

主にフランス料理の食材として重宝されていますが、高級食材のため富裕層や美食家の間で食べられています。
フォアグラの生産地であるフランスでは、クリスマス時期になると一般家庭でもフォアグラ料理が食べられているそうです。

フォアグラの意味と語源

続いて「フォアグラ」という言葉の意味と語源について解説していきます。
実はフォアグラはフランス語が語源となっていて、日本語訳すると「太った肝臓」という意味になります。

フランス語では”foie gras”となり、“foie”には「肝臓」という意味、“gras”には「太った」という意味があるんですね。
また、更に語源を遡っていくと、一番最初に語源となった言葉はラテン語だとされています。

昔は餌としてイチジクを与えていたことから、フォアグラはラテン語で”jecur ficautum”と呼んでいました。
“jecur”には「肝」という意味があり、“ficautum”には餌として与えていた「イチジク」という意味があります。

フォアグラ製造は動物虐待?

先ほども解説しましたが、フォアグラはガチョウやアヒルに餌を与えて肝臓を肥大化させることによって作られます。
一方で、フォアグラの製造方法があまりにも残酷として、動物虐待との声が挙がっているのはご存じでしょうか?

餌を与えて肥大化させて食べるという点においては、食肉用に育てられている牛や豚、鶏といった動物と差がないように思うかもしれません。
しかし、フォアグラを製造する際の、ガチョウやアヒルに対しての「餌の与え方」が問題視されているんですね。

どのようにして餌が与えられているのかというと、ホースなどを口に入れて、強制的に餌を身体に流し込んでいるのです。
そして、強制的に太らされたガチョウやアヒルは肝臓が肥大化し、最終的には呼吸や歩行が困難になってしまうんですね。

このようなフォアグラ製造方法が動物虐待に値するとして、動物愛護団体などから抗議の声が挙がっています。
あまりにも非人道的だとして、フォアグラの製造が禁止されている国もあるんですね。

また、ベジタリアンなどからも抗議の声が挙がっており、フォアグラの不買運動なども行われています。
過去には、日本でもフォアグラを使用した弁当が発売される予定でしたが、動物愛護団体からの抗議によって販売が中止されたことがあります。

昔から伝統的に食べられてきた珍味ですが、作り方を知ってしまうと、食べるのがあまりにも可哀そうに思えてきますよね。
以上が「フォアグラの意味と語源」についてでした。


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まとめ

フォアグラはガチョウやアヒルの肝臓のことであり、世界三大珍味の一つとして数えられている。
フランス語の”foie gras”が語源となっており、”foie”には「肝臓」という意味があり、”gras”には「太った」という意味がある。
フォアグラを製造する際には、ガチョウやアヒルに強制的に餌を与えて太らせることから動物虐待との声も挙がっている。
食肉用に育てられている牛や豚、鶏などとは違って、ホースなどを使って餌を強制的に流し込んでいることから、フォアグラ製造を批判する声が多い。